『あのこは貴族』について書き殴る
今日、『あのこは貴族』について友人と少し語ったので、メモに書き殴ってたものをここに投下することにした。ヨコハマ映画祭のパンフを読んでたんだけど、4位なんだしもっと触れてほしかったよ〜泣
以下感想
とても好きだ
女性であって、生まれ育った環境が固定されているような人たちの話
それでもそれぞれがそれぞれの道で生きて行く話
こういう題材は、やっぱり静かなテイストが好きだな
自分の幸せってどこにあるんだろうか
結婚 子ども 後継 親に孫の顔を見せる
どこまで気にしなきゃいけないんだろうか
ハナコの無知な感じがとても残酷で良かった このままするすると無自覚に周りに決められて、レールの上を歩く人生になってしまいそうな雰囲気 これは誰にでもあるんだろうな
地方出身でも貴族でもない私ですら、ここが気になってしまうことは確かだ
やりたいことやって一人で自由に生きているつもりなのに、どうしても周りからは言われてしまうし 周りもどんどん変わっていく
「今日あったことを気軽に話せる人がいれば、それでいいんじゃない」
友人でも結婚相手でも家族でも。形が違うだけだよね
橋の描写が良かった 貴族であるハナコと、ハナコとは生きる世界が違うであろう若い子たちが手を振るシーン 交わることはないけれど、どこかで繋がっている
唯一、「分断」された違う階級の女性2人と関わりを持っていた高良健吾演じる男性はどう思っているのだろうか彼だってきっと「話せるときに話したい人」と付き合っていきたかっただろうし、ハナコとの結婚は、親の敷いたレールの上だし。何を思っているのだろうか、と途中から目が離せなくなってしまった。やはり「当たり前」に受け止めてしまっているのだろうか。家のために良い男性であり続けなくてはいけない呪い。最近、女性が1人の人間として生きる、を題材にした作品は多いけれど、この高良健吾は家の後継ぎとして生きなければならない「男」の生きづらさもよく描かれていると思う。それこそ、長男だから!という某アニメのセリフが強調されるように。血の呪縛はいつの時代になったら解かれるんだろうなあ。
「あの子」ではなく「あのこ」なの、むしろいつになっても「息子、娘」であることを強調されてる気がしてしんどい。解放ってされるのか?