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おひるやすみディスクジョッキー少女

小学校5.6年生のころ、
よく放送委員になっていた。

放送委員の仕事は主に、お昼休み休憩に
その日の給食の献立を放送すること、
それからそのあと、音楽をかけることだった。

わたしは委員決めがあると、率先して、
放送委員に立候補していたように思う。

みんなが給食を食べ始めたころ、
わたしは放送室に向かう。
まず、「本日の給食」をお伝えする。

「ちやにく、ほねになるたべものは・・・
からだのちょうしをととのえるたべものは・・・ちからやねつになるたべものは・・」

と、本日の給食に含まれている、
食材のはたらきを、発表する。
何度も放送していたので、わたしは今でも、
これをそらで言うことができる。
今でも、大体のたべものの働きを
分類することができるのは、この経験が
あったからだ。

それが終わったら自分も給食を食べ、
昼休み中に、すきな曲をかけていいのだ。

学校の保管するカセットテープの中に、
わたしには、すきな曲があった。
その曲を聴きたいがために、放送委員に
率先して、なっていたのだ。

わたしが放送する日は、わたしが何回も
同じ曲をかけるので、多くの生徒は、
またかよ
って、思っていたと思う。

好きな曲は二曲あったが、どちらも
ずっと題名がわからなかった。
「このテープの何曲め」
みたいな、覚えかたをして、かけていた。

それからずうっと月日が経ち、夫と付き合い
はじめた20歳くらいのころ、
わたしはその曲を、夫の車の中で聴いた。

「はっぴいえんど」がすきな夫が、
よく聴いていた、アルバムに入っていたのだ。
びっくりした。知ってたから。
また、聴くことができるなんて。

もう一曲も、大人になってから、
題名を知った。今でも、時々聴いている。
運動会で、チームの応援席に戻る時、
いつもかかっていたゴダイゴの。

これが、わたしにとっての、おもいでの曲。


わたしが今まで、こどもたちに、口酸っぱく
伝えて来たことと言えば、

「熱いものは熱いうちに、
冷たいものは冷たいうちにたべろ」

ということと、

「タケカワユキヒデは国の宝」

ということ。
それだけである。

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