これまでのSDGs投稿まとめ【その3】: 目標7〜9(クリーンエネルギー、働きがい、技術革新)
昨日の投稿で、SDGsの目標4〜6に関わる投稿について、概要を説明しました。
本日の投稿では、SDGs投稿まとめ【その3】ということで、目標7〜9(クリーンエネルギー、働きがい、技術革新)に関わる投稿に関して、それぞれの概要を説明します。
2021年時点の目標達成度合いでは、目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」は達成、目標8「働きがいも経済成長も」は概ね達成となっています。
しかしながら、目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」については、「一次エネルギー供給量に占める再生可能エネルギーの割合」に主要な課題が残っているとの評価を得ています。
1.「目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに」に関わる投稿
1-1)SDGsもDXも今までと同じことをやっていては何も始まらない!
この投稿で目標7に関わるのは、空港を再生可能エネルギー発電の拠点にするため、政府が今年3月にも規制緩和し、民間事業者や自治体が国の土地・建物に太陽光発電パネル等を設置することを認めるという日経新聞の記事の紹介です。
2018年度の日本の電力に占める再生可能エネルギー比率はわずか18%で、欧米各国の水準よりも劣っています。
日本政府は、総発電量に占める再生可能エネルギーの比率を2030年度に「36〜38%」に引き上げる方向を示しています。
この取り組みで、再生可能エネルギー比率アップのための第一歩(小さな一歩ですが)として、政府が変革をしようとしていることが分ります。
1-2)東急線全線で、再生可能エネルギー電力100%導入!地元の池上線もカーボンニュートラルだ〜っ
この投稿は、東急が日本初の取組みとして4月1日より東急線全線で、再生可能エネルギー電力100%で運行するというものです。
実は、この取組みは、東急グループ全体が排出するCO2の約3割の削減にすぎません。
そのため東急電鉄は、日本の鉄軌道事業を含む企業グループとして初めて、再生可能エネルギーに関する国際イニシアティブ「RE100」に加盟し、2050年までに再生可能エネルギー100%を達成することを宣言しています。
【RE100とは】
使用する電力の100%を再生可能エネルギーにより発電された電力にすることに取り組んでいる企業が加盟している国際的な企業連合です。
2.「目標8 働きがいも 経済成長も」に関わる投稿
◆変革のためには、トップ関与や情報開示が有効(働き方改革、SDGs、DX)
本投稿では、「思い切った情報公開」や「経営トップの積極的な関与」働き方改革への本気度を示す重要なメッセージになるという日経新聞 記事を2つ紹介しました。
一つ目は、NTTコミュニケーションズの事例です。
リモートワークが主体の同社は、勤務関連データ(労働時間、年休取得日数、会議の回数・時間等)をネットで社内に公開し、社員一人ひとりに働き方を考えてもらうということを始めているようです。
同社の凄いところは、「残業を減らそう」と指示は全くしないで、ただ人事部限定だった情報を公開しているだけだというところです。
その結果、目論見通り、社員一人ひとりが働き方を考え始めているようです。
二つ目は、リコーの事例です。
山下社長が仕掛け人となり、「"はたらく"に歓びを」をビジョンに掲げ、働き方改革に取り組んでいるようです。
社長就任直後に働き方改革の全社プロジェクトを発足し、「テレワーク」や「社内副業」、「起業家育成」等を次々に導入したそうです。
二つの事例から、企業が変革するには、「これまでと違うことをやる」「トップが本気度を持つ」重要性を再認識できました。
3.「目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう」に関わる投稿
3-1)人工光合成が2040年に実用化される!?
本投稿では、三菱ケミカル、トヨタ自動車等が太陽光とCO2を使ったプラスチック原料を作る新技術「人工光合成」の大規模実証実験を2030年に実施するという記事を紹介しています。
この新技術の「人工光合成」は、「目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう」の「9.4環境技術」、「9.5イノベーション、科学研究」に当たります。
3-2)脱炭素は、「ライフサイクル」で考えるとアイデアがいっぱい出るぞ!
本投稿では、目標9に関わる企業の取組みを2つ紹介しています。
一つ目は、三菱ケミカルホールディングスが、CO2を実質的に排出しない自動車向けプラスチックを開発したという記事。
もう一つは、エンジン部品などを手掛ける旭鉄工がリアルタイムでCO2排出量を把握できるシステムを構築し、外販するという記事。
これらの記事は、目標9の「9.4資源利用効率向上」(旭鉄工の場合)、「9.5イノベーション、科学研究」がサブターゲットに当たります。
4.さいごに
目標7に関しては、日本にとっての課題は、とにかく採算性のある再生可能エネルギーを導入することです。
再生可能エネルギーについては、世界の流れからみると日本は、対応が非常に遅れています。
このまま化石燃料をいつまでも使い続けると、電気自動車を導入しても、化石燃料で作られた電気では、カーボンニュートラルを達成できません。
また、日本の工場も同様にカーボンニュートラルを達成することが非常に困難な状況になります。
そういう、観点で、日本の再生可能エネルギーの開発や導入の動向は非常に重要な意味をもっています。
目標8に関しては、日本人の「仕事満足度」は世界最低と言われており、日本人や日本の社会にとって、この「働きがい」が非常に重要なポイントだと思います。
そういった中で、紹介した2つの事例は、この日本人の「働きがい」を向上させる良い事例だと思いました。
こういう事例がどんどん増えれば、日本の未来も明るいと感じました。
目標9に関しては、2021年時点で、日本は既に目標を達成していると評価されています。
私の投稿の中でも、日本の新技術をこれまでも紹介していますが、最近、IT技術や再生可能エネルギーに関する技術等、世界に遅れを取っているものも多くなっており、今後の日本の技術革新と世界への発信を期待しています。
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