サステナビリティ・コンサルタントとして日経新聞記事(2024年10月第2週分)にコメントしてみた【その3】
私は、サステナビリティ・コンサルタントとして、食品企業を中心に「品質保証」、「環境経営」、「労働安全衛生」、「商品開発」の仕組み化により、企業の持続可能性を高めるサポートをしています。
サステナビリティがますます重要視される今日、企業や政策は持続可能な成長に向けた新たなチャレンジを行っています。10月第2週の日経新聞の記事から、最新の取り組みをピックアップし、それらがどのように環境、経済、社会に影響を与えるのかを考察しました。
特に、リサイクル技術の進展やCO2排出量の透明性確保、物流の効率化、生物多様性の保護など、多岐にわたるトピックに注目しました。これらの記事を通じ、サステナビリティの新たな潮流を探っていきましょう。
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【23】2024年10月7日(月)日経新聞 朝刊【新環境技術】
EV電池のレアメタル9割回収 JERA、コバルトなど 資源の海外流出防ぐ
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83936170X01C24A0MM8000/
(コメント)
EV電池リサイクル技術は環境負荷軽減と経済安全保障の両立に資する好事例です。CO2排出の削減と資源循環を実現することで、資源調達の持続可能性を確保するだけでなく、サプライチェーンのリスク軽減にも寄与します。国内におけるリサイクル産業の発展は、将来的な資源の自給率向上と競争力強化に繋がり、持続可能な成長を後押しするでしょう。
#JERA #EV #レアメタル #回収 #CO2削減 #リサイクル #経済安全保障
【24】2024年10月7日(月)日経新聞 朝刊【CO2排出量開示】
日本車の全工程CO2算定 経産省、欧州規制にらむ 調達から廃棄まで
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83936240X01C24A0MM8000/
(コメント)
ライフサイクル全体でのCO2算定は、環境負荷削減の効果を正確に評価し、持続可能な製品設計を促す重要なステップです。特に、自動車業界のサプライチェーン全体での透明性向上は、環境規制を遵守するだけでなく、企業価値向上と競争優位の確立にも繋がる。日本企業はこの仕組みを活用し、国際市場でのプレゼンスを高めることが求められる。
#経済産業省 #日本車 #ライフサイクル #CO2排出量 #欧米
#環境規制 #EU #車載電池
【25】2024年10月8日(火)日経新聞 朝刊【物流効率化】
〈ビジネスTODAY〉冷蔵食品、「毎日配送」見直し 明治・日本ハムなど9社、コスト減へ連携
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83954890X01C24A0TB2000/
(コメント)
食品業界は消費者の新鮮さへの過剰な要求と物流負担のバランスを見直すべきである。技術革新で賞味期限を延ばし、共同配送を促進することがキーとなります。また、商習慣の見直しには小売業との連携が不可欠です。サステナビリティの観点から、環境負荷軽減を図りながらも効率的な流通システムを構築する必要がある。
#明治 #日本ハム #冷蔵食品 #物流 #2024年問題 #運転手
#商習慣
【26】2024年10月9日(水)日経新聞 朝刊【リサイクル】
日欧、廃プラ再利用停滞 品質・回収に課題/廃棄量把握難しく
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83982660Y4A001C2QM8000/
(コメント)
環境経営において、今後はプラスチック資源循環法の活用を通じ、効果的な収集とリサイクルインフラの構築が求められる。自治体との連携を強化し、企業が持続可能なリサイクル技術を普及させることが課題となる。特に、技術革新と認定ルートの活用により、2030年までに再商品化の飛躍的な向上を目指すことが重要である。
#廃プラスチック #リサイクル #サーマルリサイクル #海洋流出
【27】2024年10月11日(金)日経新聞 夕刊【生物多様性】
生物多様性指数、過去50年で73%低下 WWF報告
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO84044870R11C24A0CE0000/
(コメント)
企業は、環境経営を強化し、持続可能な資源利用と排出削減を推進する必要がある。具体的には、サプライチェーン全体での環境負荷を評価し、自然資本を保護する取り組みを加速させることが重要である。政府との協働や国際目標の履行を強化し、持続可能な未来の構築に貢献する姿勢が求められる。
#世界自然保護基金 #WWF #生物多様性 #生態系 #気候変動 #生息地
【28】2024年10月12日(土)日経新聞 朝刊【再生可能エネルギー】
ミネベアやレゴ、東南アに再エネ100%工場 環境配慮前面、調達先選別の動きに対応
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO84074080R11C24A0TEZ000/
(コメント)
再生可能エネルギーの導入は、気候変動への対応と持続可能な社会の実現に不可欠である。企業は、温室効果ガスの削減を目指して生産活動を見直し、グリーン供給網を強化する必要がある。再エネの利用はカーボンニュートラルの達成や競争力の向上につながり、環境負荷軽減への取り組みも評価される。国や地域のエネルギー政策に対応し、現地当局と協力して電源シフトを進めることが、持続可能な成長の鍵となる。
#ミネベア #レゴ #東南アジア #再生可能エネルギー #環境配慮 #調達先選別
今回のnoteで取り上げた事例は、サステナビリティの取り組みが環境のみならず、企業の競争力や社会の持続可能な発展にも深く関わっていることを示しています。今後も、技術革新と政策の連携を強化し、さらなる進展を目指していくことが求められます。本投稿を読んで頂いた皆様には、これらの動向を通じて、自身の活動やビジネスにどのように活かせるかを考えるきっかけとしていただければ幸いです。
以 上