定時退勤という未来を『発明』する
未来を予測することができますか?
まぁ、ぶっちゃけ無理ですよね。ドラえもんにお願いしてタイムマシンに乗らない限り、確実な未来予測というのは不可能でしょう。一つ、実例をご紹介します。
1982年、マッキンゼーアンドカンパニーが「2000年の携帯電話の市場規模」を予測しています。ちなみにマッキンゼーは、世界有数のコンサルティング会社であり、年間売り上げ150億ドルの超一流企業。その業績から、世界トップ企業100社のうち90社と連携していると言われています。そのマッキンゼーが予測した市場規模は「90万台」でした。では、実際はどうなったでしょうか。
周知のとおり、携帯電話の普及は世界規模で爆発的なものとなりました。市場規模は「1億台」を軽く突破します。つまり、100倍以上もの圧倒的なスケールで予測を外しているわけですねw
この事例からでも分かるように、専門家の未来予測なんてあてになりません。というか、外れるのが当たり前ということです。それくらい、未来と言うのは予測不可能なのです。では、そんな未来に対してぼくらはどうアプローチすればいいのでしょうか?
アラン・ケイ(パーソナルコンピューターの父)は、「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」という言葉を残しています。つまり、問いの変換を訴えているのです。「未来がどうなるのか」ではなく「未来をどうしたいか」ということです。
ぼくは教育業界に長くいますが、昨今、教員の働き方は益々多様化し、多忙化し、苦しんでいる先生方が多くいるように感じています。そんな中で「教員の働き方は今後どうなっていきますか」と聞かれ、楽観視できる人はほぼいないでしょう。なので、ぼくらは問いを変換させ「教員の働き方を、今後どうしていきたいか」を問わないといけないのです。
未来の風景とは、いま決定しているものではありません。いまこの瞬間からの、ぼくたちの言動の積み重ねによって決定するものです。であるなら、ぼくらがやるべきことは「教員の働き方を、今後どうしていきたいか」という問いに対して明確なビジョンと行動をしていく必要があります。
では、ぼくの場合はどうか。
ぼくのビジョンは「誰でも定時退勤ができる学校現場」の実現であり、そのための行動として「SNSでの発信」や「『定時退勤がちサロン』の運営」、または「講演会」「個人コンサル」などを行っているのです。
ぼく一人の活動なんて、微々たるものです。きっと、届かない人もいるでしょう。しかし、ビジョンと行動をセットにして継続していくことで、少しでも未来をよりよい方向に持っていくことはできると確信しています。
ぼくは、定時退勤という未来を創るために、今後も動き続けます。
みなさんも、できる範囲で、自分の創りたい未来のために動いてみてください。