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バロック音楽 雑記

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チェンバロのバロック部門の記録や思いつきなどをつぶやきます。 コロナ禍に続けたノン・ムジュレの演奏もまとめました。
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記事一覧

フランス・イタリア・イギリスの楽譜印刷

楽譜出版に関してどの国が一番早いかを調べているわけではないのですが、並べてみました。1500…

ティールマン・スサート

音楽出版の歴史を調べていて、今、スサートです。 音楽出版業であり、作曲家でもありました。 …

浅妻文樹先生

9月1日に日記に、イ・ムジチ合奏団のことをちょっと書きました。 フェリックス・アーヨの素晴…

ドラランド

ミシェル・リシャール・ドラランド Michel-Richard Delalande (1657年12月15日 - 1726年6月18…

装飾音、これは習慣なのか?

バロック時代のフランスのチェンバロ奏者の作品集。 全4巻出版されましたが、現在はそのうち2…

エタ・ハーリッヒ=シュナイダー

毎年、終戦記念日のこの日、思い返すのが、エタ・ハーリッヒ=シュナイダー女史のことです。戦…

2つの古楽器協会

Société des Instruments Anciens Louis Diemerが古楽器協会を設立したのが、1895年。 Louis Diemerは1889 年の万国博覧会でチェンバロを演奏するなど、当時ほとんど知られていなかったチェンバロのレパートリーの再発見に参加しました。1887 年に音楽院の教授となり、1882年にトマシー二によって修復されたタスカンのオリジナル楽器を演奏する上で、1895 年にはコンサートも開催する 古楽器協会を設立しました。 クープラ

死の舞踏 カミーユ・サン=サーンス

1874年 フランスの詩人アンリ・カザリスの奇怪で幻想的な詩に霊感を得て、1872年にまずは歌曲…

サン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会とサン・ジェルマン・デ・プレ教会

パリにある2つの教会について。 パリ4区のサン・ジェルヴェ・サン・プロテとパリ6区のサン・…

フランソワ=アンリ・クリコとポワティエ大聖堂

バロック期に活躍したオルガンビルダーの音を聴きたくて、ウロウロしています。 ポワティエ大…

スミソニアン博物館 Dulcken 1745年

昨日の記事でご紹介した ダニエル・デュルケンの楽器のことなのですが、今日もう一つ同じ1745…

Dulcken一族のこと

一族は1706年生まれのダニエル(1706〜1757)から始まったようです。 1750年に製作した2台のチ…

Dinu Lipatti

最後のリサイタル

カストラート ファルネリ 王のうつ病

素敵な本をひろい読み。 カストラートは去勢歌手。って何とも残酷な事です。 ファルネリ(1705〜1782)はカルロ・ブロスキという名のイタリア人です。 ナポリで学び、ウィーン、イギリスなどで活躍後、1737年にマドリードに招かれる。 フェリペ5世はうつ病であったため招かれ、毎晩、王のためにわずか4曲のみを歌うことで年俸5万フランを得ていた。約20年、1759年まで勤め、イタリア・ボローニャに戻った。 カストラートの特殊性のために一生結婚もせず、しかし、優雅で素晴らしい人生を