ちょいちょい書くかもしれない日記(春のニオイ)
先日、空気が金臭くなるのが、山暮らしの春の知らせだというようなことを書いたと思う。
もう何十年も、きっとそれは、温められたら山の土から、何らかの成分が立ち上っているのだろうと思っていた。
今年もまた、そのニオイがここ数日漂っていて……そして、何の気なしにXもといTwitterを眺めていたら、「今の時期、山にたくわんのニオイがする」と呟いている人がいた。
あれ。
金臭い……たくわん……なんかこう、根っこは同じニオイの話をしているのでは?
ワァ……とちいかわみたいな喜び方をしていたら、そのツイートを引用して、「それはヒサカキの花のニオイである」ということを教えている人がいた。
ヒサカキ?
なんぞ、それ。
検索してみたら、「姫サカキ」からの「ヒサカキ」とか。ほー。
花には「強い都市ガス臭があり」……。
金臭い、たくわん、都市ガス臭!
なんだか、同じニオイを表現するバリエーションとして、たいへんありがちな感じ。
しかも、記事に添えられたヒサカキの写真には、見覚えがある。
スマホを手に金臭い庭に出てみたら、探すまでもなく、あるわあるわ。
勝手に生えたヒサカキだらけでした。
何しろ、細い枝から直接、小さなベルみたいな形の花がたくさん咲く、地味なくせにインパクトの強い姿なのです。見間違えるはずがありません。
思い切って、花に顔を寄せてみたら……。
こいつやー!! このニオイやー!!
鼻がもげるほど強い、あのニオイ!
あまりにもそこいらに大量に生えており、1つ1つの花が強烈なニオイを放つものだから、「空気がまるっと臭い」という恐ろしい状況になっているのか。
うわー! ここに住んで35年目に知った真実に、庭で仁王立ちになる私。
ヒサカキ、春の使者はお前だったのか。
SNSの集合知、恐るべし。
これだから、怖いなー、荒んでるなーと思いつつもやめられないんですよね。
ピロリロリーン(みちるはちょっと賢くなった)!