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ちょいちょい書くかもしれない日記(花)

急に暖かくなったせいで、庭のあちこちで花が咲いている。
レンゲも咲いたし、ベロニカ・オックスフォードも、何故か植えた覚えがない場所で咲きまくっている。
一才藤もようやく咲いた。今年はひと房だけなので、気合いが入っているのかとても美しい。
藤は蜂たちに大人気なので、長く咲いてくれるといいと思う。
スノーフレークは知らない間に咲いておわっていたようで、ちょっと悪いことをした。
花梨も咲いたし、水仙とブルーベルはもうすぐ。
ツツジも大輪のものから咲き始めた。
あちこち好き放題に賑やかで、庭をただ歩いているだけで楽しい……と言いたいところだが、早くもうるさい感じに顔の周りを飛び回る虫たちが出始めた。
だいぶウザい。
小さなハエのようなアブのような虫。彼らは何故、顔面まわりにこだわるのだろう。
不思議に思っていたら、「目の表面の涙を舐めに来ているらしいですよ」と知人に言われた。
嘘か本当かわからないけれど、その光景を想像すると物凄く気持ち悪かったので忘れられない。
そろそろ蚊も出るだろうし、長袖長ズボンと、ネットつきの帽子を使うほうがいいかな、と思いつつも、気軽さがなくなるのが嫌で、まだ粘っているところだ。

10年くらい前から、植栽は美しさや可愛さと同じくらい、蜜源になるかどうか、花粉がたくさん採れるか、果実が食用かどうかを考慮して選ぶようになった。
どうせなら昆虫や小動物がお腹いっぱいになる庭がいい。
毎年、レンゲを咲かせまくるのもそれが理由だ。
どこかで飼育されているとおぼしきミツバチたちが、今年もせっせと働いている。
美味しい蜂蜜ができているかな。それはちょこっと舐めてみたい。
ビワもイチジクもアプリコットも私の口にはまったく入らない。食べ頃になったなと思うと、鳥たちが早朝から平らげていく。
味見くらいはさせてくれても……と思う気持ちと、私はスーパーで買ってくればいいんだからという諦めが毎年混じり合う。
でも、絶対にネットは掛けない。
お腹がペコペコで、目の前に美味しいものがあるのに手が届かないなんて、そんな悲しいことが私の庭で起こってほしくないから。
それが生業なら戦って守らないといけないけれど、私は違うからいいのだ。
人間は、赤青緑の三色に反応する視細胞を使って、その組み合わせで色を感じるけれど、鳥たちはもっと分析に使える色数が多くて、それで私たちにはわからない微妙な色の違いを見分けることができるそうだ。
なるほど、それで食べ頃の判断が絶妙なんだなと、毎年感心している。

藤棚、ほしいなー。蜂たちのお食事処を造りたい。

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椹野道流
こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。