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ちょいちょい書くかもしれない日記(底冷えの寺)

朝イチで、京都の某でっかいお寺に用事があった。
ここ数年は根性のすわった暖冬だったので、すっかり忘れていた。
冬の京都の寺は、底冷えがえぐい。
なんなら外よりお堂の中のほうが寒い。
そんな中、朗らかなお坊さんの話はなかなかに長い。
久し振りに、足の指の感覚がなくなる経験をした。
用件が終わり、美味しい懐石料理をいただいて解散。
駅前は外国の方々でごった返していたので、早々に帰宅した。
これしきのことで、もうベッドに転がったら起きられないしんどさ。
惰弱ー!
しかし、久し振りに遠出して、心に新鮮な風を取り入れることができた気がする。結果オーライになりますように。

それにしてもお寺さん、地下に立派なホールを作ったところ、老朽化したり地下水が溢れたりして大変なので、この先どうなるかわからないし、是非今のうちに見ていってくださいね、とにこやかに仰っていて。
まさに諸行無常を体現しておられるのだな……と変なところで感心してしまった。
地下に潜ってみると、確かに遥か頭上のガラスがピシピシ割れていて、ちょっとやばげではあった。
ホール自体は、地下だけあって没入感が半端なく、いい感じだったのだが。

懐石料理は、やはり盛り付けが美しく、食材の取り合わせが、素人には思いもつかない斬新さで、でも無理はしていない自然な感じで、やはりプロは凄いなー!
お魚の付け合わせだったクレソンの胡麻和えがとても美味しかったけれど、ちょっとだけ、あれは本当にクレソンだったんだろうか……と疑っている。
だって、クレソンのあの青臭い感じがまったくなかったんだもの。

そうそう、Xで、「ブリのお刺身に大根おろしを合わせる」というのを見て、いつかやりたいと思っていたら、今日のお刺身がまさにそれだった。
ぶりに辛味大根(というほどからくなかった)と湯がいた菜の花、そしてとろみがついたポン酢(酸が襲いかかってこないまろやかなもの)。
最高。ごく控えめに申し上げて最の高。全ジャパニーズやるべき。
私は脂っこい生魚がわりと苦手なほうなのだが、大根おろしがいい具合に、ブリの脂を半殺しくらいにしてくれていた。
いつか自宅でもやって、お客さんに振る舞いたいな~。

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椹野道流
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