マインドフルネスの効果は継続してわかる
2017年1月より、マインドフルネスを実践
始めは気持ちが落ち着くスッキリする程度でしたが、
継続することで、集中力や俯瞰力の向上など、いろいろなポジティブな効果がありましたので、まとめて見ました
■一週間:集中力の向上を実感
瞑想において「意識がそれたことに気付く」というトレーニングの効果が現れた。仕事中に意識がそれている、又は、本題から逸れている事に自分で気付き、自分で修正できるようになった。
結果的に集中力が上がり仕事の効率が上がった。
■二週間:瞑想は筋トレだと悟る
マインドフルネスにおいて瞑想を行うけれど『無』になることが目的ではなく、意識を今ココに向けるためのトレーニングであると納得。意識はそれて当たり前なので、それたことを悲観する必要はなく、それたことに気付き、意識を向けなおす、その繰り返しに意味があり、結果的に自分の状態に気付く力、また意識を戻す力が養われるのだと実感できた。
つまり、やればやるほど鍛えられる!
■四週間:自分のことを冷静に観察、そして気付く
瞑想、リスニング、ウォーキング、イーティング、いろいろなワークを通し、自分の状態や湧きあがる思考を、良い悪いのフィルターをかけず、ありのままを冷静に観察出来るようになってきた。
自己PR作製ワークにおいて過去の自分を振り返った時、自分の失敗を他者のせいとして「私は可哀そうな被害者である」と思い込んでいた自分に気付いた。辛い出来事だったが、冷静に観察することで、自分も加害者であったと、見方が大きく変わった。(当時の関係者に謝罪したい)。
思考や感情を冷静に観察することは、気付きのチャンスになると実感できた。
■五週間:イライラが減り、怒り、悲しみ、感情に振り回されない
自分の状態に気付けるようになると、思い通りにいかずにイライラ、人の言葉に「カチンッ」となった瞬間に気付くことが出来る。イライラや怒りは無くならないけれど、その状態からの対応方法が分かってので、不快な状態がズルズルと続くことが無く、切り替えがスムーズに出来るようになった。
■六週間:今まで気づかなかったいろいろな思いが見えてくる
日常の何気ない会話や出来事で心が揺れると、その揺れに敏感に気付くようになった。そこへフォーカスし観察すると、自分の中には様々な感情、思考があった。気付いていなかった感情と思考の多さに驚き、戸惑いを感じた。
■二ヶ月:頑張るマインドフルネスから、気持ち良いマインドフルネスになる
徒歩移動時に呼吸と動作に意識を集中するマインドフルネスウォーキングが習慣になった。 歩きながら考え事もするが、マインドフルネスウォーキングに切り替えることで、全てが一旦リセットされ、頭の中が整理される。ウォーキングそのものが適度な運動になり、運動を通して新鮮な空気が脳や身体を満たしてくれるので、とにかく気持ちが良い。マインドフルネスが一石三鳥の気持ち良い習慣になった。瞑想もウォーキングも、始めた頃に比べると短時間で気持ちが落ち着くようになっている。
■四か月:五感の感度がさらにアップ!自然がますます楽しくなる
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、一つ一つ丁寧に意識を集中することが出来るようになったので、感度が向上した。屋内ではあまり気に留めていなかったが、海や森など自然に包まれた際、眼に見えるモノ、耳に聞こえるモノ、香りや味、肌で感じる風や日差しなど、感じ取れるモノが増え、自然の中での楽しみが倍増、自然に触れる癒しの効果も向上した。
■六か月:アレレッ!な時は自分をチェックする
忙しい時、疲れた時、動揺した時など、負のループにはまりそうな時、意識して自分を冷静に観察することで、状況を正確に把握し、分析、熟考、行動することで、ループにはまることなく、適切に対応できるようになった。ネイチャーガイドの仕事をしているので、クライアント及び自然を冷静に観察することは出来るが、自身の状態については冷静に観察出来ていないことに気付いた。自身の状態を正確に把握することが、仕事のパフォーマンス向上につながった。
■八か月:「ありの~ままの~♪」自分が見えてきた
今までは自分の中に「悪」とされる思考や思いを見ると、無意識に「見ないふり」または「隠」していた。良い悪いのフィルターをかけず、そのままを受け入れることが定着してくると、臆病な自分、怠け者の自分、頑固な自分、ブラックな自分、ありのままの声を聞きとれるようになり、それも自分の一部として受け入れることが出来るようになった。ジャッジをしなければならない、「悪」は隠さなければならない、そんなエネルギーを使わなくなるので、気持ちも楽になった。隠していた思考や思いも自分の一部、飾らないありのままの自分の姿が見えてきた。
■1年:継続したら、凄いことになっていた
一年前を振り返る、集中力、ストレス緩和、気付く力、戻す力、気持ちの整理、俯瞰する力、ジャッジをしない、心のセンサー感度、発想力、コミュニケーション、ありのままの自分、一年前と比べるとその変化から効果を実感する。マインドフルネスは脳と心のトレーニング、継続することで、この先にはまだまだ可能性があることがはっきりと分かった。
■1年六ヶ月:コミュニケーションが楽になる
人とのコミュニケーションにおいても、自分とのコミュニケーションにおいても、「だからなに?」「でもさ!」「ダメじゃん」、ジャッジモードのそんな言葉が無くなり、「そうなんだ」「ヘェ〜」「なるほど」そんな言葉でありままの相手や自分を受け入れるようになったので、コミュニケーションが楽になった。苦手なタイプの人と話すときは、俯瞰によって苦手と感じる理由を分析する。それが判れば対応方法を検討できる、尚且つ、「この人が苦手」ではなく「この人のここが苦手」と切り分けられるので、人付き合いも円滑になる。
■2年:これだ!が増えてきた
頭の中がぐるぐる、モヤモヤしている時、瞑想やウォーキングを挟むことで、「これだ!」と気付くことが増えた。マインドフルネスで思考も気持ちも一旦リセット、整理して冷静に見つめなおすことが出来るようになったお陰だと思う。プレゼンの直前、SNSの記事に詰まった時、マインドフルネスを入れることで大助かり。もっと精度をあげたい。
■2年六か月:ストレス解消から心のザワザワ解明まで、必要に応じてセルフケアができる
「ありのままを観察、ジャッジしない、受け入れる、とらわれない」この一連が出来るようになると。日常の出来事を通して、心のセルフケアが出来るようになった。
息子がテレビを見ていて、「これが欲しい!」と言った。
何気ない出来事だけれど、僕の気持ちは大きく乱れた。何言ってやがんだコイツ!
同じようなことは過去に何度か起きていて、その度に気持ちが乱れ、訳も分からず怒りがこみ上げてくる、そんな自分にイライラしていた。
その心の乱れを冷静に観察し、紐解いてゆくと、小さい頃の自分にたどり着いた。裕福ではなかったので、親に向かってこれが欲しい!そんなわがままを言えなかった自分がいた。
なるほど、過去の自分と重ねて羨ましく思っていた。
自身の内面で起こる感情の起伏、それをありのまま観察し、良い悪いをジャッジせず、その思いを受け入れ、辿ることでイライラの謎が解けた。マインドフルネス、ストレス解消からセルフケアまで出来る優れもの。
■3年:センサーのバージョンアップ
デジカメの解像度が上がるように、細かい部分まで観察出来るようになった。ある日突然精度が上がるわけではないが、気付くと細部まで観察できることに気付いた。ブログの記事を書くときなどのアイデアが浮かびやすくなっている感覚もある。本番直前に緊張している時などは、そんな自分を観察し、「やっぱり緊張するね!」緊張している自分を受け入れ、集中した深呼吸をすることで緊張が和らぐ様子を観察する。すると緊張が実は適度な刺激になっていることに気付く。
センサーがバージョンアップしたおかげで、日常の出来事の中で気付きが生まれることがさらに増えた。
■6年目現在:楽しみ方が分かり、さらなる可能性を感じる
マインドフルネスの効果はいろいろある、気持ちが落ち着く、スッキリする等、すぐに実感出来るモノ。集中力や発想力等、ある程度の時間がかかるモノ。時間に個人差はあるけれど、やることは皆同じ。
効果を実感するためには継続すること
継続のコツは楽しむこと
楽しむコツは焦らず時々振り返ること
・そう言えば集中して効率上がってる
・イライラすることが減った
・冷静な自分に早く戻れた
・これだ!と、思いつく事がふえた
毎日日記をつけても良いし、何か気付いた時にメモを書いても良い、焦らずに、短い時間でも良いから、楽しみながらコツコツと続けること
そして、仲間をつくること
・なかなか効果が出ない
・瞑想が上手く出来ない
・こんな工夫をしている
・面白いことがあった
・良い方法ないかな・・・
いろいろな気持ち、出来事、相談を仲間とシェアすることで気持ちが落ち着き、ヒントが得られます。マインドフルネスはシンプルです工夫次第で、何時でも、何処でも実践可能。
先ずは体験してみてください。
文・写真 人見道夫(ネイチャーガイド風の道代表)
イルカ・海・森・自然と人を繋ぎ、自分らしく生きることをサポート。北海道から沖縄まで、全国でオリジナルの旅を展開。自然解説、森林セラピー、冒険教育、心理セラピー、そして、マインドフルネス講師でもある。自然と人を繋げるためにインスピレーションとユニークな発想、そして、科学的エビデンスも織り込まれた、独自の世界観に定評がある。ガイド実績は6,000人を超える。