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人が変わるきっかけは、ほんの数個の言葉

もう5年前くらいだろうか。雑誌「Spectator」の編集人である赤田祐一さんに、最近何かオススメの本はありますか? と聞いたことがある。その時、「これ、面白かったですよ」と教えてもらったのが、『人は変われる: [大人のこころ]のターニングポイント』というタイトルの本だった。これが衝撃的に刺さる本だった。 著者は精神科医の高橋和巳さん。内容は患者とのやりとり=ケーススタディを紹介しながら、人が変わっていくターニングポイントがどこにあるのかを探るというもの。「大人の」というと

    • 思い出して見よう企画

      思い出して見よう企画: ①聞かなかったのは自分の方だった「お母さんは、一番はじめにお父さんと出会ったのはいつ?」 母はやや意外そうな表情を浮かべた後、「24の時。今思えば早かったねー」と答えた。 「おばあちゃんが、お見合いの写真を持ってきとったとよ。ほら、おばあちゃん世話好きやん。『誰かおらんやろうか』って(写真を)預かって来とってさ。面白半分で『じゃあ私が会ってやってもいいよ、そのかわり服買って』って言ってね。それで天神でよか服を買ってもらって。で、その御礼に1回会お

      • なぜ謝る必要があったのか?

        「感謝」という言葉について 前々から疑問に思っていたことがある。 まず「感謝」という言葉について調べてみると、 このような定義が出てくる。 要は「ありがとう」ということである。 誰かに助けてもらったとき、 気にかけてもらったとき、 かけがえのないものを感じたとき、 人はその存在に対して 「ありがとう」と言う。 これが「感謝」である。 「ありがとう」は英語で言うとThank you。 念のためThank youも調べてみると、 と出てくる。 ここからわかるのは 「