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一年前。転校してよかったな〜と、最近しみじみ思う。

子どもの自尊心が一番問題だった。

マレーシア語があまりわからない状態で、マレー系マレーシア人ほぼ100%の学習言語がマレーシア語の公立小学校に入った息子。夫婦でさんざん迷って入れた。

良いことも沢山あった。
数え切れない。仲良しの友だちも数少ないけどできたし、一番いいクラス(入学時点でテスト振り分けだった!公立小学校!!!!!)にもなんとか入れたし、成績が伸びた表彰も受けた。表彰式には表彰された子以外は招待されない!!!!!マレーシアの公立小学校の成績至上主義、すごいですね。競争環境!!!!!

私もマレーシア人のママ友ができて、彼女たちの視点も少しわかるようになった。

でも。でも。
難しいことは山ほどあった。
自分の中で気持ちや考えの整理がつかなくて、ここに(もどこにも)かけないことがほとんど。

ひとつ書ける気持ちになったので書きます。
最初の小学校では、子どもはどうしても大多数の中に入れなかった。理由は一つじゃないと思う。言葉の問題、母親が外国人、日本人に対するマレーシア人の本音。。。とにかく息子と仲良しになった子ども(この子もグレーゾーンだと思う。息子とは違うタイプだけど)とは、二人で外されていたと思う。陰でね。

母親としてなんとなく勘付いたこととして、
休日にばったり近所の大型書店で同級生とその子のお兄ちゃんと出くわした私たち。

そのお兄ちゃんの息子に対する態度。うちの子に対する半笑いの感じ。。。息子のどことなく気後れした様子。。。イジメというか、そこまでじゃないけど、これはまずいと思った。


それから子どもが、明るいけど言った一言。学校では色々ある。自分ではどうにもならないことがあると言った。自分の立ち位置みたいなものがあると言ったのだ。

息子自身が自分の可能性を信じられない、自分は主流ではない、みたいな言い方。小2小3で何がわかるか。確かに。

そうであっても。やはりがく酒言語が変わると言うにはストレスがすごい。

転校したあとは、わんわん泣いた息子。
前の学校のほうが良かったと言うのだ。今度は日本語の学校。これまた駐在員家庭の子女が圧倒的に多く、うちとは住むエリアも違う。周りの子たちと自分の違和感は絶対あったと思う。最初に仲良くなったのはやっぱり日系ハーフの子たちだった。そこは取っ掛かりだった。

一年経った。
息子、いい感じ。

漢字の書き順が苦手、算数も途中で学習言語が変わったためにかなり遅れている。観察も実験も体育も図工も音楽も大好き。

息子自身は気付いてないと思うけど、母には息子は自信を取り戻したように見える。今の学校では、自由に発言して自主性を発揮しているし、先生方の理解もものすごくあり、対応も丁寧で。。。これについては私は感謝の言葉を先生方に伝えるときに、喜びというか感謝というか、息子を見捨てないでいてくださることに感動して、泣いてしまった。

なんにもなかったんです。一時は本当に投げ出したくなった。
だれもうちの子を助けてくれないと思ったんです。グレーゾーンの特徴が色濃く出て、できないことが多く、言葉の問題もあるし色んな面で困っていました。

結果として同級生に言い返したりできなかった。筆箱の中身を捨てられたり、先生から見えないところでつねられたりしてたみたい。

でも。転校してから当たり前のように平等に教育を与えてもらった。なんとも言えない安堵の気持ち。私もストレスで、心が荒んでいたと思う。今の学校にうつってから、医師の育児カウンセリングというのを受けた。自身が複数言語、多文化で育った日系人の女医先生。この医師の医師として、日系人として多文化育ちの当事者として、またマレーシアで子育てしてきた母親として、様々な立場からの可能性を広げ自己肯定感を増す方向に進ませてくれる言葉に、どれだけ助けられたか。兄弟や両親の言語と自分の歌謡学校の言語が違う子どもとしての記憶からの配慮ある言葉。。。当事者の言葉!!!!!!


いいことばかりじゃない。物事両面あって、心配していたこと。マレーシアで生きていけるのか。。。

今のところ。平気。マレーシア人の近所の子どもたちとの交流も普通にできていて(年下のことばかり遊ぶのは前と同じ)、ドラマや日常生活もわかっているみたいです。


転校とロックダウンを機に、父親も育児に積極的に関わり始め、それも本当に良かった。

仕事いのちの人だから、時間を取らないでいてあげようと思い、息子や家のことはできるだけ何も頼まないようにしていた私が良くなかった。夫が本当に父親になるには息子との時間自体が必要だったのだと、いまさら気づいた。家庭人になるにも、最初からほめそやして力を発揮してもらったほうが良かったのだ。それを私が奪っていたのではないか?とすら思うようになった。

時間もバンバン育児と家のことに使ってもらって、我が事として対応して初めて父親意識、家庭人としての意識が芽生えるんだと思った。

息子には家事手伝いもバンバンやらせています。

転校してよかったな。
息子自身が自信たっぷりに、2つの文化を行き来しながら成長している!と感じながらそばで見ているこの母として親としての満足感充足感よ。何事にも代えがたい。

なんにでもなれるよ。
太郎は2つの文化を持ってるすごい子じゃん。
ハーフで良かったね。
ハーフでラッキー。
今の太郎が最高。

いつまでも彼の様子をしっかり観察して、大きくなればできるだけ話し合いながら、親の意見を押し付けずに、どの方向に進めばいいのか、家族でベストを尽くして道を探っていきたいと思います。

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