書いてしまえ
朝の時間は、精神を整える大切な時間だ。手帳に色々と書き込みながら、1日の流れ、1週間における今日の立ち位置などを確認しているのだが、今日から手帳の使い方を少し変えてみた。
手帳には大概、「決定事項」が書き込まれている。
それを、未決定のうちに書き込むやり方にしてみたのだ。
まだ、日付も達成手段もわからないうちに、感覚で日付を決めて書き込む...。
やってみるとわかるのだが、これ、やり始めは結構戸惑う。思考がついてこないのだ。何も決まっていないのに、書き込んじゃうって、どういうこと?と、思考に抵抗される。
やる気満々で手帳を開いたはいいけれど、しばしペンが止まってしまった。決定していない予定って、どこに書き込んだらいいんだろう、未決定事項を決定するって一体なんだろうって、考えてしまったのだ。
例えば、どこかに旅をしたい、とする。まだ日程も宿も決まっていないうちに、スケジュール調整も済んでいないうちに、行きたいと思った日付に書き込んでしまう。かなり強引な方法だ。
ところが、やっとひとつめを書き入れて、ふたつめ、みっつめと書き進めていくうちに、次第に楽しくなってくる。
7月までの枠に色々と書き込んでいくうちに、あたかも既に行動している気分になって、家族の笑顔や、景色まで見えてきて、次第に高揚してくる。
満足して書き込んだ内容を見直してみると、急を要しない「どうでもいいこと」ばかりだ。ビジネスには直接関係ないことが多い。けれどもそれが「人生」にとって如何に大切なことなのかは、『7つの習慣』を読んだことがある人ならわかるはずだ。そう、右上のあのカテゴリーに当てはまる部分だ。
そして、自分が今までどれだけ自分の欲求に鈍感になっていたのか、見て見ぬふりをして後回しにしていたのか、知らしめるきっかけになった。
早速明日の朝は予定が入っている。別に明日やらなくてもいいことだけれど、人生にとって意味深いこと。今朝、もう手帳に書き込んでしまったからやるしかない...、そうか。「書けば叶う」という真意とメカニズムがやっと腹落ちした気がする。