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ひよこ豆の味噌で食す『冷や汁』で、もう暑さにへこたれない!

こんにちは。暑い日の朝ご飯や昼ご飯のレパートリーに『冷や汁』が加わったら、猛暑でもへこたれなくなった話です。どうぞお付き合いください。

きっかけは、地元のお味噌屋さんで珍しい「ひよこ豆味噌」を手に入れたことです。

味見をさせてくださったときに、いつものお味噌より塩気を感じました。聞いてみると、塩分量は通常の米味噌と同じだということです。後日、いろいろと調べたら、大豆とひよこ豆では、いくつかの成分に違いが見られました。そのことで、「いつもの味噌となんとなく違う」と感じたようです。成分の違いについてはのちほど、ということで、まずは冷や汁のご紹介から…

こちらが私が作った冷や汁です。

写真ではわかりにくいのですが、実は前日の夜に作った「しじみの味噌汁」を冷やしておいたものをかけています。しじみの出汁が絶対に合いそう!と思い、この時のために一杯分を冷蔵庫でキンキンに冷やしておきましたよ。

いわゆる「本場の冷や汁」を食べたことがありませんが、(淡い記憶によると)キュウリは欠かせませんよね、と思いキュウリを。香りのあるものが好みでして、薬味は、シソとミョウガははずせないかな、と思って入れました。ショウガのすりおろしも隠れています。オクラは採りたてでとても柔らかかったので、生のまま薄く切って加えてあります。粘りが苦手ならば入れない方がいいです。冷や飯に、キンキンに冷えたしじみの味噌汁をかけたあとに、追いひよこ豆味噌を乗せて……、いただきます!

ところで、本場の冷や汁ってご存知ですか?調べましたら、有賀薫さんの記事を見つけましたので、よかったらご覧ください。有賀薫さんの『夏の佳品、冷や汁研究~有賀薫のスープ旅・宮﨑編』です。

有賀さんによれば、冷や汁って日本全国で見られる郷土料理のようですが、宮崎に伝統的な冷や汁の作り方があるそうなんです。「いりこ(煮干し)」を粉末にして味噌と合わせ、焼いてから加えるのだそう。記事を読んでいるだけで、香りと旨味が想像されてきて今すぐ食べたくなってしまいます。きっと、「あーー、日本人でよかった」という味わいなのでしょうね。

さて、ここからは、ひよこ豆って一体なんぞや、というお話です。


ひよこ豆、別名ガルバンゾー

私たちにとって、味噌といえば大豆。そこで、馴染み深い大豆と何が違うのか、いくつかのホームページで成分を調べてみまして……

確認したところ、両者には次のような違いがあることがわかりました。

茹で豆100gにおいて、

タンパク質:大豆>ひよこ豆
脂質:大豆>ひよこ豆
糖質:大豆<ひよこ豆
食物繊維(特に不溶性):大豆<ひよこ豆
葉酸:大豆<ひよこ豆

※イソフラボンに関する数値を見つけることができなかったのですが、イソフラボンは豆類全般に含まれていることがわかっています(もちろん、ひよこ豆にも)。

ひよこ豆で作った味噌は、「さっぱりしている」のが第一印象です。食感がさらっとしている、と表現してもいいかもしれません。初めて味見をさせてもらったときに、何となくいつもの味噌と違う、と感じたのは、ひよこ豆は大豆と比べてタンパク質と脂質が少ないという成分特徴によるものなのではないかと考えました。

大豆に比べてひよこ豆の方が食物繊維が多めなのは、腸活の点で嬉しいですね。造血のビタミン、葉酸も、特に妊婦さんにとって大切な栄養素のひとつです。

以下は、参考にした資料です。
まずは、文部科学省の食品データベースで、大豆とひよこ豆の成分について調べました。名称を入力して検索ができます。


その他、日本豆類協会の記事も参考にしました。

豆の栄養成分について

豆の食物繊維について


毎年、こぼれ種で生えてくる我が家のシソ


お味噌屋さんとの何気ない会話の流れから紹介してもらった「ひよこ豆味噌」。店主によりますと、ひよこ豆味噌には根強いファンがいて、ひよこ豆味噌汁をボトルに作って冷蔵庫に保管、すぐに冷や汁を食べられるようにしているお客様もいるそうです。

本日は、薬味たっぷり、滋味深いひよこ豆味噌で作る冷や汁をご紹介しました。あなたの暮らしを1ミリ心地よくするためのヒントとなれば幸いです。



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