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Notion AIで文章力を上げる3つの方法
AIツールの誕生により、「誰」が書いたのか、書いた人の属性や背景がより注視される世の中になるでしょう。
前回の「AI時代の文章、誰が書いているかが重要になる」に多くのマガジン登録、Twitterシェアをいただき、ありがとうございました!
励みになります!
今回は後半編です。
私はWebコンサルタントで、大学の非常勤講師をしています。
大学ではWebライティングの講義を受け持っています。
前回、ライティングは人間が担当した方がよいと述べましたが、AIツールを否定しているわけではありません。
AIツールはライティング後の見直し(編集・校正)に役立つと思います。
「多くのAIツールが出回ってるけど、何を使えばいいの?」
「具体的にどう使えばいいの?」
片っ端から様々なAIツールを試した結果、一番よいと感じたAIツールとおすすめの3つの使い方を紹介しましょう。
1. WebライティングにはNotion AIがおすすめ
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Notion AIは、今年(2023年)2月23日に正式リリースされたAI。
メモアプリNotionに付属するAIツールです。
私は1ヶ月半ほど使用しています。
Notion AIがWebライティングにおすすめな理由は、「Webで書く」に適しているからです。
1. 「Webで書く」に適している
Notionは「Webで書く」に最適化した構成。
ブロック単位で文章を編集できるため、Web上で書きやすいです。
そのままWebページとして公開することもできます。
一方、紙媒体の執筆にはGoogleドキュメントが適していると感じます。
NotionはWebページ特有の形式になっており、視認性、操作性に優れているので、Webライティングに適しているといえるでしょう。
タスク管理、データベースとしても利用でき、一元管理ツールとしても優秀です。
2. 文章力が高い
Notion AIは文章力が高く、文章が自然です。
多くの指示が用意されているので、選んでクリックするだけで動作します。
※細かく指示を出すことも可能。
ChatGPTのように質問にも答えてくれます。
ChatGPT-4やBing AIの文章力も高いですが、Notion AIがやや優勢という印象を受けます。
Notion AIは「書く」に最適化した機能がそろっており、使いやすく、結果的に思い通りの文章になりやすいと感じられます。
3. ChatGPT-4の半額で使える
Notion AIは20回まで無料、20回を超えると有料になります。
契約しない限り費用は発生しません。
価格は、ChatGPT-4の半額(月10ドル)。
AI機能を使わないNotionだけの利用なら、個人利用であれば無料で使えます。
Notionサイト
2. Webライティング後の見直しに役立つ3つの使い方
Webは印刷物と異なり、公開後すぐ修正できますので、印刷物よりもよく確認されず公開されがちです。
Web画面は見づらいので、文章を見やすくする工夫も必要でしょう。
しかし、自分で書いた文章を客観的に見直すのはなかなか難しいです。
Notion AIの多くある指示のなかから私が特におすすめする3つの機能を紹介しましょう。
正確な日本語にする
短くする
要約する
1. 正確な日本語にする
Notion AIを使えば、文法や表記の誤りを修正して、文章を正確にしてくれます。
「Notion AIの便利な使い方を教えて」と質問したときの回答文を背景に、おすすめの指示を紹介します。
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「文章を改善する」は、Wordの校正機能にあたります。
Wordと異なるのは、きれいに編集までしてくれる点です。
「スペルと文法を修正する」機能を使えば校正だけしてくれます。
例として、「文章を改善する」を選択した場合を挙げます。
△例
Notion AIは正しい情報と正しくない情報を混在して持っています。
○例
Notion AIには、正しい情報と誤った情報が混在しています。
わかりやすい文章になりました。
「やり直し」をクリックすると何度でもやり直し、様々な文章を見せてくれます。
問題ない場合は直されません。
2. 短くする
「短くする」を選択すると、冗長表現や余分な言葉を消して、できるだけ短くしてくれます。
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例を挙げます。
△例
最後に「要約する」機能を使うと、瞬時に長文を要約してくれます。
○例
「要約する」機能を使えば、瞬時に長文を要約できます。
不要な言葉が削除されて、わかりやすくなりました。
3. 要約する
Notion AIは要約力が高いです。
「要約する」を選択すると、全体の要約を書いてくれるので、話の大筋を再確認できます。
自分で大筋はわかっているのですが、改めて第三者に言われることにより見つめ直す機会を得られます。
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文章の書き出し(導入文)に要約が入れられているか?
不足していれば、導入文に追加します。
人はWebページの書き出し(導入文)を読んで、読み進めるかどうか決めるので、結論、要点が入っているかどうかは大変重要です。
導入文と同じくらい上部の目次も大切。
目次を見て内容がわかるようになっているかもチェックします。
関係のない無駄な部分はないか?
関係のない無駄な部分は、書いているうちにアイデアがわいてきて追加したものであることが多いです。
削除しましょう。
必要であれば、別記事にします。
3. 文章力が上がる
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AIに頼ることで文章力が落ちるのではないか?
文章力は上がるでしょう。
「こんな言い回しがあったんだ」
「私ってこういう書き方のクセがあるんだな」
「簡潔に書くにはこうしたらいいんだ」
AIに提案してもらった書き方が、次に書くときに役立ちます。
語学学習にAIが効果的なように、国語力、文章力の向上に有効です。
ただし、言われたとおりに完全に直すと、人間らしさや個性が消えてしまうことも。
提案を鵜呑みにせず、自分らしさを残すことが大切でしょう。
4. まとめ
文章作成に関するAIツールなら、いまのところNotion AIがおすすめです。
Webライティング後の見直しに役立つ3つの使い方を紹介しました。
正確な日本語にする。
短くする。
要約する。
AIの改善提案によって気づきが得られるでしょう。
私はしばらく使い続けようと思います。
※本記事のアイキャッチ画像は、Canvaで画像生成したものをPhotoshopで加工したものです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
御礼
いつも私の記事をTwitterやnoteで紹介してくださるみなさんへ
いつもありがとうございます!
参考:Notion
Notion AIはNotionのなかにある機能、Webライティングに適しています。
2022年3月、私が3年間大学で講義したレジュメをもとに、10代から大人まで幅広く学べるようにまとめた書籍を刊行しました。
\おかげさまで読売新聞に掲載されました!/
【新著】『一生使える Webライティングの教室』(2022/3/23発売)
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