一眼レフは本当にスマホよりいい写真が撮れるのか?高価なカメラを無駄にしないために必要なこと。
少し高価な買い物、一眼レフ。一度はほしいと思ったことはあるのではないでしょうか?でも、カメラを買ったあとって、少し使ってみたけど今は物置きで眠っているという人と、いい機材を求めてどんどん課金するぐらいかなりハマる人の2種類に分かれると思うんですよね。
私は大学1年の秋に初めて一眼レフを購入してから、約3年半カメラが趣味だと言い続けるほどハマっています。なんでカメラが好きなんだろう?と深く考えてみると、私の性格とマッチしている最高の趣味なんだ!と思ったので、今日はそんなお話です。
一眼レフがほしいけど、どうせ買うならちゃんと活用したいし、買おうか迷っているという方、ぜひ読んでみてください。きっと参考になります!
思い出写真ならスマホで十分
そもそも写真とは、いいな!と思ったその瞬間をあとから見て思い出すために撮るものだと思います。旅行に行ってキレイな景色を見た、美味しいごはんを食べた、何かのイベントで特別な装いをした。本来の写真を撮る理由って、そういう思い出を見える形で残しておくことだと思います。ただ、最近SNSの流行とともに、写真を撮る意味って変化していきているのではないのかなと思うのですよね。いいな!と思った瞬間を、シェアしていいねをもらうとか、羨ましいって思ってもらいたいとか、承認欲求的な部分があるのではないでしょうか。特に若い世代は、これが顕著だと思います。インスタグラムがなくなったら写真撮らなくなる人多そう(笑)
写真を撮る理由が変わっていること自体は別にいいことだと思います。でも、これらの用途を満たすためだったら、スマホで十分なんですよね。ご存知の通り、最新のiPhoneとかほんとに一眼レフと大差ないぐらいの写真撮れます、正直負けるときもあります。実際、私が一眼レフ(課金済みレンズ&編集済み)とiPhone12の広角レンズで撮った写真をインスタグラムのストーリーで「どっちが一眼レフの写真でしょう?」とアンケートをとった結果です。
なんとiPhone12の写真を一眼レフの写真だと判断する人が52人中28人もいる結果に。私の技術不足と言われればそれまでなんですけど、まぁそれでも7万円のカメラ本体に5万円(元値10万円)の広角レンズ使って、さらに月額料金払って編集アプリで編集までしていますからね・・・。さすがにこの結果には少し悲しくなりました(笑)
こんな結果がでているにも関わらず、まだまだ一眼レフのほうがキレイに撮れると思っている人が多いみたいです。いや、でも、もちろん、キレイに撮れます。ただし、写真を撮る側に回ることができ、スキルを身に着けている人が撮ることが条件で。挽回するようですが、私も3年半やっているのでそれなりにスキルはついているのでは?と思うのです。さすがに下のような写真はスマホだと相当頑張らないと撮れないと思います、一眼レフのちから。
思い出に残したいとか、SNSに投稿したいということにしか写真を撮る意味を持たない人は、写真を撮る側に回ることができないのだと思います。だって、その写真の中には自分が存在していること必要なのですから。たとえ、風景でも食べ物でも、その写真をを語るときの主語はあくまで自分なのです。なので、「思い出残し」という需要しかないのに、カメラを買ってしまう人は、なかなか高価な物体を物置きの中でホコリまみれにしてしまう確率が高いと思います。あんまりスマホと変わらないことに気づいて、重いものをわざわざ持っていかないんですよね。あああ、もったいない(笑)
では、カメラにハマる人、すなわち、撮る側に回ることができる人は何を求めているのでしょうか?
撮る側に必要なのは、「達成欲」
あくまでも私の場合ですが、カメラに1番求めているのは「達成感」です。「達成感」とは、仮説検証を繰り返すことで得られます。いわゆるPDCAサイクルのようなもので、何か達成したいものに対して、どうしたら達成できるのかを考えて、実際にやってみて、うまくいかないところを分析し、何度もやり直して、最終目標を達成する過程のことです。いきなりビジネスチックですが、本当にこれに尽きます。
私が写真を撮るときは、まず、こんな写真を撮りたいな〜というのをなんとなく想像しています。そして実際に撮るときは、1枚撮って終わりではなく、構図を変えたり、光の量を変えたり、被写体のポーズや配置を変えたり・・・。その瞬間の同じ場所で最低15枚は撮ります。そして、その中でも厳選した1.2枚をレタッチ(編集)していきます。レタッチでは、明るさを調節したり、色味を変えたり、余分なものを消したり。また、デバイスによって色味が変わったりするので、PCで完璧って思っても、スマホに送ったら微妙に感じたりもします。そんなときは、またPCに戻って調節。さらにさらに、誰かにあげる写真だと、その人の好みがあったり、シチュエーションによって雰囲気を変えたほうがよかったりもします。でも、自分自身の好みもあったりするので、いろんなパターンにレタッチしてみたり・・・。
(↓実際に編集で何回もやり直した例)
とにかくいろんなことを考えているし、試しているし、まさにPDCAまわしまくってます。でも、最初に撮りたいって思っていた写真ができたり、思いもしない部分でめっちゃいい写真が撮れていたりするのが嬉しいのです。このように、いい写真が撮れた!という達成感を1番求めています。
そして、この達成感は、私の性格にピッタリと当てはまっているのです。少し前ですが、ストレングス・ファインダーという性格診断をした結果、上位に「達成欲」がでてきました。私は、もともと何か目標に向かって頑張って達成することが好きなので、自分の手でいろんな調整をしながら目標(撮りたいもの)に向かって頑張ることができるのカメラはすごく向いているんだな〜と思います。
承認欲求はないのかと言われればそうではない
達成欲って言うと難しそうだし聞こえがいいけど、カメラ趣味の人っていい写真を撮って、SNSにあげるてるわけだし・・・。みんなからいいねと言ってもらえるのが嬉しくて、結局承認欲求を満たすためにしているんじゃないの?という声が聞こえてきそうですね。
私も、インスタグラムのカメラ専用アカウントを持っていますし、写真を投稿していいねの数を気にしたりももちろんします。でも、別にそれが目的ではないんです。だから、投稿するの忘れることも普通にあります。基本めんどくさがりというのもあるかも(笑)
誰かにキレイ!って言ってもらえたり、人を撮る場合は喜んでもらえたりと、自分の写真を見てもらって褒めてもらいたいという欲求は、達成感の先にある出来事なんです。この順番が結構大事で、あくまでも「達成感→承認欲求」なんですね。
最近、ポートレート(人物)ばかり撮っているのもここに理由があるかもしれないです。喜んでもらえるようにいい写真を撮りたい。実際自分の写真で喜んでもらえたらすごく嬉しい。その写真をSNSに投稿したり、トプ画にしてくれてたらもっと嬉しい。最後は、承認欲求が満たされるに集約するかもしれないけど、喜んでもらうという目標を達成した時点で自分は満たされます。正直、そこに第三者の評価は必要ないんですね。本人だけが喜んでくれたらハッピーみたいな。
風景も同じですね、自分がいい写真と思えたらハッピー。特に風景なんて、おんなじような写真で溢れているのですから、多くの人に認められるなんて普通の人じゃ無理です。すっごいたっかい機材が必要なんです。だから、承認欲求だけだったらカメラは続きません。これはほんとに確実に言えると思います。
他の写真家さんたちがどんなことを重きに置いているかはわかりません。でも、私の周りにいる人を見ていると、達成欲や向上心がある人が多いのではないかなと思います。そういう人だと、喜んで撮る側に回ることができるので、金額以上に有意義にカメラを活用できるのではないでしょうか。
まずはスマホでカメラガチ勢になりましょう
というわけで、一眼レフやミラーレスなど少し高価なカメラを買おうか悩んでいる方、一度カメラに何を求めているのか?を自問自答してみてください。それがもし、「思い出を撮るためにスマホよりいい写真を撮りたい!」だけだと、要注意です。スマホと同じか少し上ぐらいの写真しか撮れないからです。趣味を広げるという意味で購入を考えるなら、なおさらスマホから始めてみてはいかがでしょうか。もしその後、「カメラならもっとこんな写真を撮れるんじゃないか」と具体的に撮りたい目標が出てきたら、ぜひ購入してみたらいいと思います。ただ、一度カメラの沼に足を突っ込むと抜け出せなくなるので、お気をつけて。
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