ビタミンの働きについて
トレーナーズジム曙橋店
パーソナルトレーナーの川村道歩です。
今回はビタミンはどのような働きをするのかお話ししていきます。
ビタミンの種類
ビタミンは代謝のスイッチを入れる「補酵素」として働く微量栄養素。
微量栄養素は成長や健康維持のために体が少量必要とする物質です。
主に水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分けられます。
水溶性ビタミンはビタミンB群とビタミンCがあります。
脂溶性ビタミンにはD.A.K.Eの4種類です。(だけと覚えましょう^_^)
それでは詳しくみていきます。
水溶性ビタミン
水に溶けやすく、油脂には溶けにくい性質のビタミンで、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB1 2、ビオチン、パントテン酸)とビタミンCがあります。 水溶性ビタミンは過剰に摂っても体内では蓄積されずに排泄されます。しかし、熱に弱く加熱すると壊れてしまうので、不足がちになりやすいのが欠点です。
ビタミンB1(チアミン)
働き:糖質の燃焼を助ける、神経機能を正常に保つ
不足した場合:疲れやすい、眼精疲労、肩こり、腰痛など
ビタミンB2(リボフラビン)
働き:脂質の代謝に欠かせない、老化を進行させる過酸化脂質を分解、細胞再生を促進
不足した場合:肌荒れ、口内炎、子どもの成長を阻害する
ビタミンB6(ピリドキシン)
働き:たんぱく質の代謝に必要、ホルモンや神経を正常に保つ
不足した場合:肌荒れ、口内炎、貧血、聴覚障害、免疫力低下など
ビタミンB12(コバラミン)
働き:赤血球の生成に必要、神経の機能を正常に保ってカラダのリズムを調整する
不足した場合:悪性貧血、神経障害、記憶障害、うつ病、慢性疲労など
葉酸(プテロイルグルタミン酸)
働き:たんぱく質をつくる、細胞や赤血球の生成に必要、認知症予防
不足した場合:動脈硬化、巨赤芽球性貧血、神経障害、腸機能障害など
ナイアシン(ニコチン酸・ニコチンアミド)
働き:皮膚・粘膜の健康維持、3大栄養素の代謝に必要
不足した場合:肌荒れ、口内炎、食欲不振など
ビオチン
働き:皮膚・目・髪の健康を保つ、3大栄養素の代謝に関与
不足した場合:皮膚炎、脱毛、白髪、疲労感など
パントテン酸
働き:3大栄養素の代謝に役立つ
不足した場合:副腎障害、手足のしびれ、頭痛、不眠、食欲不振など
ビタミンC(アスコルビン酸)
働き:メラニン色素の生成を抑える、皮膚や血管などをつくるコラーゲンやエネルギー産生に関わるカルニチンの生成、抗がん作用、抗ストレス
不足した場合:しみ・そばかす、歯肉炎、歯ぐきからの出血、倦怠感など
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEには強い抗酸化作用(カラダをさびつかせる活性酸素を除去し、細胞を修復する力)があり、特に3つを同時に摂ると効果がより高まります。ビタミンACE(エース)と覚えておきましょう。
脂溶性ビタミン
ビタミンA(レチノール)
働き:皮膚や粘膜、目の働きを正常に保つ。免疫力を高める
不足した場合:視力低下、暗い場所で目が見にくくなる(鳥目)、肌がカサカサに
ビタミンD(カルシフェロール)
働き:カルシウムとリンの吸収を促進し、骨や歯をつくる
不足した場合:骨がもろくなる、くる病、骨粗鬆症など
ビタミンE(トコフェロール)
働き:脂質の酸化抑制、細胞の老化防止、血液の流れを活発化、ホルモン分泌の円滑化
不足した場合:血行障害による肩こり、腰痛、冷え性など
ビタミンK(フィロキノン・メナキノン)
働き:血液を凝固して止血、骨や歯をつくる助けをする
不足した場合:内出血、鼻血、胃腸からの出血、月経過多など
まとめ
いかかでしたでしょうか。
ビタミンの働きがとても、ダイエットや健康にとても大切な事がお分かりいただけたかと思います。
エネルギーにはなりませんが、糖質、脂質、タンパク質の分解や合成を助ける働きや成長を促進させるホルモンに近い働きをするため、健康維持、体調管理には欠かせない栄養素です。
ぜひ積極的に取り入れてみましょう!
それではまた次回お会いしましょう。