626/1096　あなたは世界をつくる人

吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、そう夢見る己を幸せにしようと決めた。３年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で626日。
（この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。）

６２６日目、今日はひたひたと足音もなく近づいてくる７００日目の気配を感じて、「この毎日投稿にもっと心が依存して、終わるのが嫌で悲しくて虚しくなればいいなあ～」という思いを改めて感じた。

くうっ・・！さよなら、毎日投稿の日々よ・・・読者さまとのやり取り、苦しかった体調の悪い日、更新の難しかった国際移動の日、途切れることを恐れて心砕いた三年の日々よ・・・！！君とのお別れが来るなんて、ずっとずっと遠い日のことだと思っていた・・・別れ難いMY LOVE・・君の笑顔よ永遠に・・みたいになりたいじゃないか！！と思った。

そのほうがドラマチックだ。なんかこらえきれずに涙したりしちゃって、いい思い出になるだろうと思う・・・・

ここからラストまでの日々は、終えたあとの寂しさや未練や心にぽっかり空いた穴を味わうための依存を起こそうとしてみよう！

そうして三年間の習慣を失って虚しく空洞となった己の心には、果たしてなにが去来するのであろうか・・！ああしかし、こうして楽しみにすればするほど、嘘みたいにあっけらかんとした最後になりそうな予感がするんだな。ああオラぁ悔しいだー！

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みなさんはご自分の行動を、

◯たかが知れている
◯世界になんの影響もない
◯誰にだってできる
◯大したことはない
◯それがなくても世界は成り立つ

というように感じることはないでしょうか・・・
わたしはほぼ信じて疑わない、というくらいに強く、そんなふうに感じていました。わたしがなにをしていても、世界になんの影響もないと思っていたのです。

別にわたしがインスタントワンタンを食べようとも、一平ちゃん屋台の焼きそばを食べようとも、世界にとってはどうでもいいことだと思っていました。食べ物に限らず、どんなことをしていてもそんな感覚が常にベースにあったのです。

世に大きな影響を与えるものだけが重要で、意味を持ち、それらが世界を創っているのだと思っていました。世界の景気動向、株価の変動、世界の流行、国際情勢に関わっているものたちが遠い遠いところで世界を牛耳っていて、自分の存在などがあろうがあるまいが、世界には雨水一滴ほどの影響もないと思っていたのでした。

ところがある日、自分の特徴につくづく嫌な思いがして、もしこんな特徴さえなかったらよかったのになあ・・と考えたときに、その考えが吹っ飛びました。わたしがワンタンを食べるのか一平ちゃんを食べるのか、それは世界の端の端まで、宇宙のどこまでも影響し波及していくことだと気が付きました。わたしは自分の存在が、世界にとってあまりにちっぽけで無意味な存在だと勝手に思い込んでいたのです。

わたしは最近、お絵描きを始めました。取るに足りないようなこと。細々とした漫画やイラストの練習です。これは世界を動かすことでしょうか。株価を変動させることでしょうか。とてもそうとは思えないことですよね。だから、世界に影響しているとも、到底思えません。

目に見える影響といえば、わたしが絵を描いてばかりいるのを見て、娘が先日の誕生日に可愛い漫画風のイラストと、それからペンも二本プレゼントしてくれました。夫は絵を飾るための額をくれました。

娘がイラストを描いたりペンを二本買ってくれたことも、夫が額を買ったことも、それぞれがまるで取るに足りないようなことに見えます。

けれどもよく考えてみると、彼らの人生の走馬灯にはそれらの出来事が刻まれています。わたしが絵を描き始めたことは、彼らの人生に影響しているのです。それがなかったら観るであったろう世界を、彼らはもう見ることがありません。つまり、小さな行動が、他者に永久に戻らない方向転換を与えているのです。それがなかったときの世界には二度と、戻れないのですね。

さらには、それぞれが訪れたお店からペンが二本、額がひとつ売れました。その商品を品出しする人の残数チェックにも影響し、その人の人生も変化させています。もしかしたら、その二本のペンが売れたことで、注文は早まるのかも知れません。それを受けたメーカーの、その注文を処理する人にも影響しています。彼らが人生で観る場面にも、決定的に影響しているのです。

それは、メーカーの工場の作業にも影響しています。そこで働く人の、人生の経験にも。そのことで、チラッと時計を見るタイミングが変わったかも知れない。それによって、時計を見たら考えたであろうことを考えなかったかも知れない。それによって生まれたその人の気分が、その人の家族にも影響して、もしかしたらそのために、お母さんの作る晩御飯のメニューも変わるのかも知れません。すると、スーパーで売れるものにも影響するのです。

どこまでもどこまでも、それがどんなに取るに足りないように見えることだとしても、宇宙に生まれたなにかというのは単体で分離して、なんの影響もなく存在することができません。

風が吹けば桶屋が儲かる、というのはこの真理をも表していますよね。

もし自分の何気ない行動の影響がどこまで届いたのかをその目で追って行ったとすれば、あなたはそれが世界のすべてに波及したことに気がつくことでしょう。

それを自由に自在に想像し、自分の存在の影響を承認していくことは、わたしにとって自分を意識する感覚に大きな変化をもたらしました。わたしは世界から切り離されていたことなど、一瞬たりともなかったのです。水をためた瓶の中のスライムが形を変えたら、周囲の水だって形を変えるように。

わたしが自分を軽視していた頃、自分の命すらもそんなに大切だとは思えませんでした。いつなんどきも、決して消えることのない無価値感が生きる感覚のベースにあったのです。

でも今は、世界と一緒に、世界のひと粒として、小さくとも確固たる居場所があることを感じています。ふと気づけば、わたしは無価値感が影のようにつきまとうことに悩んでなどいませんでした。世界はわたしたちみんなの共同制作。そうして今日も過ぎました。それはわたしに、深い安心を与えてくれています。

わたしも、あなたも、世界のすべてとつながっている。今日あなたがなにかを食べたこと。今日あなたが流した水。世界はその選択をちゃんと受け止めて、その影響を受け入れた世界へと変化しています。

このとてもシンプルなことを、覚えていましょう！ときには、ずっとずっと先までの影響に、想像力を巡らせてみましょう！するとふと自然に湧いてくる、「これまでもずっと、居場所があったこと」への温かい気持ちを、よければどこかで味わってみてください。そんな温かみがまた、あなたの世界を彩るのですね。

というわけで今日は、取るに足りないと思えることも宇宙に波及していますね。それを自分のこととして受け止めてみると、自分の存在を等身大に観る意識にスポットが当たるような気がして、嬉しいものでもありますね！という感覚のシェアでございました。

それではまた、明日ねー！

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壇珠