香りと脳と自立神経の関係
においの情報は大脳辺縁系という本能を司っている脳の深い部分で働きます。
そこでは食欲、性欲、睡眠欲、意欲などの本能、喜怒哀楽、情緒、神秘的な感覚、睡眠や夢など、そして記憶や自律神経活動にも関与しています。
自律神経は環境や感情の変化に合わせて血液循環、呼吸、体温調節、ホルモン分泌などをコントロールしています。
快・不快の本能的な情動と密接な関係があります。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は激しい活動時やストレスを感じた時に活性化し、リラックスしている休息時は副交感神経が優位に働いています。
交感神経と副交感神経はシーソーのような関係で、どちらかが優位になり過ぎないようにバランスをとっています。
自律神経失調症とはこのバランスが崩れて、どちらかが優位に偏ることから起こる様々な変調です。
ほとんどの場合、交感神経が優位な状態で副交感神経がうまく働かなくなって起こります。
すると、動悸、血圧の変動、息切れ、疲労感、冷えやのぼせ、イライラや不安感、不眠などが起こります。そしてホルモンがストレス状態に対する防御力が限界を超えてしまい、免疫の働きが弱まったりします。
このような状態が重なるとさまざまな病気を招きます。
アロマでリラックス
精油の香りは自律神経の中枢である視床下部に働きかけるので、こうした不調にはアロマセラピーが有効です。
※ 精油は医薬品ではありません。
また、アロマセラピーは医療行為ではありません。
<関連リンク>