心震える仕事
昨日も書いたサバイバルオーディション番組&AUDITIONのグダグダっぷり。それ自体はもう終わったことだしいいのだけど、そこからの気づきについて。
ファイナルステージを見ても、番組制作側がファンの見たいものを理解していない、オーディション番組の魅力をわかっていないことが顕著だった。
参加者全員のパフォーマンスが見られるのは最後となる最終審査ステージ中、頻繁に審査員を映す。当落が決まったあとに過去の楽しげなインタビュー映像を流す。脱落者の退場場面やゲストであるENHYPENと抱き合う感動の場面で客席を映す…
特にオーディション番組ファンでも&AUDITIONファンでもないわたしでもとても気になった。このオーディションが紡ぐ“ストーリー”を理解していれば起きないはずのこと。
おそらく本編もファイナルステージも、制作する人がこのオーディションや参加者に興味を持っていないし、情熱も感じていないんだろうと思った。
このオーディションの前段となるI-LANDを見たり、他の韓国や日本のオーディション番組を見て勉強した人はどれくらいいたのだろう。参加者ひとりひとりに向き合い、彼らの一生に一度の挑戦をどのように伝えていくべきか考えた人はいたのだろうか。
共振・共鳴という言葉の通り、エネルギーは震えて伝わっていく。心震えていない状態で仕事をしても、他者の心を震わせることはできない。
自分が何に心震えるか、自分の感覚を大切にしていく。
同じセールスの仕事であっても、自分が素晴らしいと思う商品を多くの人に広めることが喜びの人もいれば、営業成績を競い合ってトップをとることを心から楽しむ人もいるだろう。一律の正解なんてない。“HYBEのオーディション番組制作”なんてオタク垂涎の仕事だけど、心震えずにやっつけ仕事してる人々も実際にいるわけだし(笑)
わたしは何に心震えているだろうか。