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フランス語の難解さについて語らせてくれよお
わたくし、高校でNHKフランス語講座を見始め、大学でフランス語の基礎を習い、フランスで現地人に揉まれて1年間働いて、フランス語検定2級まで取得している者でございます。
その後、20年ほど放置していたフランス語を再開して約1年。
私のフランス語に対する気持ちは
「なんなん、お前」「いい加減にしろ」「すきじゃない、むしろきらい」
でございます。
ほんともう、腐れ縁。
でもやっぱり、勉強せずにはいられないあいつ。
初級を阻む文法
最初からとっつきにくい奴だったよ、女性名詞とか男性名詞とか複合過去なんてêtreだとかavoirだとかめんどくさいこと言ってきてさ。
え?複合過去だけじゃなくて半過去、単純過去、大過去?カコーカコー、カコッカコッカコー?
静かな湖畔の森の?
ほんで接続法あんた、やっと覚えた動詞の活用まだ増やすんか?
それを使う文章も覚えないといかんのか?
中級も阻む壁
やっと文法も一通りしたところで、やっぱりしゃべれない。
日常会話もMerciにDe rienで返すのが精一杯。
質問されたらわかるけどウイかノン。
そして、フランス語の読み書きと発音の濃厚な関係❤️がヤバい。
読み方が特殊(最後のtを読まないとかね)な上に、書けないと正しく発音できない仕組みになっていること!
フランス社会で幼少期からディクテを練習させられるのは、正しく書けないと正しく発音できないからなのね。
C’est trop épais.
セトロペぺ
そこのp読むんかーいっ!て思うわよ。
形容詞もあかん。
前に置くやつ、後ろに置くやつ、どっちに置いてもいけるけど意味違うやつ(propreとか)。
それをさらに男性形単数、女性形単数、男性形複数、女性形複数に活用してぇ〜、正しい冠詞を即座につけてぇ〜、前置詞とくっつくやつもあってぇ〜
む!!!り!!!
話しながら常に動詞の活用、時制の活用、形容詞の活用、適切な冠詞
そんで話しながらrだのouだのenだのonの鼻母音が美ボイスで出さないと伝わらないンス?
正しい発音しながらリエゾンにエリジオンはーい頭どっかーん💥
さいごにもひとつ、数字!!
99がなんでquatre-vingt-dix-neuf
4×20+19 ぐはぁっ(血を吐いて倒れる)
ベルギーやスイスでは70,90がseptante,nonanteなのね、わかりやすい〜!!
なんか知らんけど今日も勉強してる
それでもフランス語勉強してるみなさん!!
今日も「こんなもんわかるかーい!」ってちゃぶ台ひっくり返しながら、
冷静になってちゃぶ台戻しながら、お互い頑張っていきましょうね。
読んでくださってありがとうございました。
おまけ1 発音について
「母音が案外難しいな〜」と、他の日本人の方の発音を聞くと感じます。
(自分のことは棚に上げて)
口をすぼめるou、口の奥で出すu、鼻母音など。
私の場合はcr やtr などは気をつけているのに、clが意外と難しく、「母音が入ってる」(クl という音になる)と指摘されたりしました。
日本人にとって「母音のないところに母音を足してしまう」はありがちなのかもしれませんね。
Franceも「ふrance」とか。
おまけ2 発話できない原因
フランス語母国語の先生が「日本人は話す/間違えるのを怖がって『できない』と言う人が多い」とおっしゃってました。
が、今回フランス語の難しさを書き出して気付いたのは、もしかして「話せない」は「フランス語で文章を組み立てることの難しさ」に起因しているのでは、ということ。
即興で活用、時制、冠詞、形容詞の一致、などをするのですから。それに加えて発音するのも、さらに難しい。