[古今]is that the same moon (巻9.406)
大和歌を英訳で読むマガジン(6) の第5回は古今集巻9の406番の歌です。
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
阿倍仲麿 (698-770) の歌です。ずっと万葉集を読んできましたが、マガジンの題の「大和歌」はもっと広い範囲をさします。前回とりあげた遣唐使に贈る歌の関連で、遣唐使が詠んだ歌を今回は取上げます。百人一首でも、おなじみの歌ですね。アイルランド生まれのピータ・マクミランさんの英訳などを通してこの歌をながめてみます。
目次
歌本文(注付き)
英訳(注付き)
解釈
McAuley訳
Watson訳
順徳院の歌の英訳
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【マガジンの案内】
名称:大和歌を英語で読む(6)
内容:大和歌を英訳で読んでゆく。最初は万葉集
分量:1マガジンあたり最低5本を収録(予定)
価格:1マガジンが1,000円。個別の記事の分売もします
方法:詩学(poetics)的関心から、日英の詩のことばを比較
既刊:大和歌を英語で読む(1) 大和歌を英語で読む(2) 大和歌を英語で読む(3) 大和歌を英語で読む(4) 大和歌を英語で読む(5)
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■ 参考文献 ([]内は本稿での略称)
[万葉集注釈等]
・山田孝雄『万葉集講義』、宝文館、1928-37[講義]
・窪田空穂『万葉集評釈』、東京堂、1943-52[窪田評釈]
・高木・五味・大野『日本古典文學大系 萬葉集』、岩波書店、1957[古典大系]
・青木・井手・伊藤・清水・橋本『新潮日本古典集成〈新装版〉萬葉集』、新潮社、1976[古典集成]
・伊藤博『萬葉集釋注』、集英社文庫、2005[釋注]
・伊藤博『新版 万葉集』、角川学芸出版、2009[新版万葉集]
・中西進『万葉集 全訳注原文付』、講談社、1983[全訳注]
・中西進『万葉集事典』、講談社、1985[事典]
・中西進『古代史で楽しむ万葉集』、角川学芸出版、2010[古代史]
[古語辞典]
・大野・佐竹・前田『岩波古語辞典 補訂版』、岩波書店、1990[岩波古語]
・秋山・渡辺『詳説古語辞典』、三省堂、2000 [詳説古語]
・中村幸弘『ベネッセ 全訳古語辞典 改訂版』、ベネッセコーポレーション、2007 [ベネッセ]
・大野晋『古典基礎語辞典』、角川学芸出版、2011[基礎語]
・宮腰・石井・小田 『旺文社 全訳古語辞典 第四版』、旺文社、2011 [旺文社]
[万葉関連書等]
・島津忠夫訳注『新版 百人一首』、角川ソフィア文庫、1969 [新版百人一首]
・坂本太郎・家永三郎・井上光貞・大野 晋校注『日本古典文学大系新装版日本書紀 下』(岩波書店、1994)
・リービ英雄『英語で読む万葉集』、岩波新書、2004 [英語万葉集]
・片桐洋一『古今和歌集』、笠間書院、2005 [片桐古今]
・佐佐木幸綱『万葉集の「われ」』、角川選書、2007 [「われ」]
・万葉神事語辞典 、國學院大學、2009
・ピーター・J. マクミラン『英語で読む百人一首』、文藝春秋、2017
[英文著作]
・Kenneth Rexroth, 'One Hundred Poems from the Japanese', New Directions, 1955
・Nippon Gakujutsu Shinkokai, 'The Manyoshu', Columbia UP, 1965
・Ian Hideo Levy, 'Hitomaro and the Birth of Japanese Lyricism', Princeton UP, 1984
・Janine Beichman, 『対訳・折々のうた』(大岡 信・著) (講談社インターナショナル、2002) [as cited at Oriori no Uta: Poems for All Seasons]
・Geoffrey Bownas, 'The Penguin Book of Japanese Verse', Penguin Classics, 2009
・Anne Commons, 'Hitomaro: Poet as God', Brill, 2009
・T. E. McAuley, 'An Anthology of Classical Japanese Poetry', www.wakapoetry.net, 2016
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