アミノ酸以外の調味料(有機酸、無機塩など)
今回も調味料の話題です。アミノ酸、核酸が出てきましたので、今回は有機酸や無機塩など、その他の調味料として添加される物質について書くことにします。
有機酸だとか無機塩だとかって、いったい何でしょう。食品のパッケージの裏やら横やらに書かれている成分表で目にするくらいの言葉で、普段はその場所以外で見かけることがなさそうな名前ですよね。
先ず有機酸ですが、こちらは「酸性の有機化合物」という括りのものだそうです。まだ、よく分かりません。有機だとか無機だとか、いったい何が違うのかというと、単純に「構造として炭素を含むか含まないか」だけなのだそうです。随分と昔にどこかで習ったかもしれませんが、自慢じゃないけど覚えていませんでした。
有機酸も一括りにした名前ですから、その中に含まれる物質はたくさんの種類が存在しています。その中で、調味料として食品添加物に名前が挙がる場合に、ただ「有機酸」の名前だけで一括表示が許されているものが16種類あるということでした。そのすべてが合成されたものなので、添加する場合に記載が必要なんですね。といっても、一括表示が許されているという事なのでどんな物質が含まれているのか、手に取ってみても消費者には分からないのが現状です。
調味料としての添加ですから味を調えるといった働きは持っていてもらわないと困るのですが、それ以外にも腸内環境に良い影響を与えて、腸内細菌を整えたり悪玉菌と呼ばれるグループの菌の繁殖を抑制したりする働きも持っています。
さて、調べているうちに、困ったことが起きました。あるサイトでは有機酸が16種類と記載されていたのですが、別のサイトを読んでみると、そこでは17種類となっていました。片方はともかく、もう一方は記載の日付が入っていなかったので、どちらの情報が新しいのか判断できません。16種類が1件増えて17になったのか、それとも17種類だったのが1件外れて16になったのか、どちらが正しいのか判断しづらいです。なので、「16~17種類、このくらいの数」といったところにしておこうと思います(やや、いい加減ですが)。
もう一つの「無機塩」はというと、同じように「炭素をその構造に含まない塩類」ということになります。塩化カリウムあたりはよく知られていますね。これは食塩の代替品として用いられることが多いようです。
その他にも、リン酸のナトリウム塩類やカリウム塩類があります。詳しく見ていくと、無機塩類の括りに入る物質名として11種類ほどを挙げているサイトがありました。中には「硫酸カリウム」といった、何か物騒な気がしないでもない名称の物質も含まれていましたが、全部「食品衛生法」で規定されているものでしたので、消費者としては大きな不安を持つ必要はなさそうです。
それにしても、いろいろと表示の仕方や表現についても細かい規定があったりして、食品の成分表示もかなりややこしそうです。食品製造メーカーの担当者も大変でしょうね。表示の仕方を少し間違っただけでも大騒ぎになりそうですから。