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ミネラルのはなし

今回はミネラルを取り上げます。以前にも何度か取り上げたことがあったかと思いますが、今回は食品添加物の括りで考えてみる事にします。ミネラルと聞くと、「食品に含まれる栄養成分じゃないのか?」と思いますよね。私もそうでした。それをわざわざミネラルを添加するって、いったいどういう事なんでしょう。

食品に添加する場合のミネラルは「栄養強化剤」というグループの括りの一つとなるんです。この栄養強化剤として、他にビタミン類やアミノ酸といったものがありますが、アミノ酸はすでに取り上げました。ビタミン類は次回辺りに取り上げる予定です。

量の多少はありますが、ミネラルは本来食材に含まれているものです。したがって、それをさらに補強するという意図があるのでしょう。例外もあるようですが、補強として添加した場合のミネラルは表示義務がないようですね。ところが、調べてみると添加する意図が少し違っている部分もあるようでした。

ウィキペディアによると、「製造や貯蔵の過程で失われた栄養分を補填したり、本来その食品に備わっていない栄養分を付加したりする役割を果たす」と書かれていました。製造や貯蔵の過程で失われたので添加して補充したというのは分かるのですが、後半は本来含まれていない栄養分を添加することでその食品に付加価値をつけるという事なのでしょうか。

そういえば、最近の食品のパッケージなどに「〇〇〇強化」といった表示があるものを見かけることがあります。あの類は該当する食品にもともと含まれていたかどうかというよりも、後から栄養成分を添加して売りにしているということなんでしょうか。特にビタミン類やミネラルの名前を見かける機会が多いようにも感じます。それだけ使用したい食品の選択肢が増えるのは好いことだと思いますが、当然ですが価格にもいくらかは反映することになるでしょう。ちょっと疑問が残る気もしますが、皆さんはいかがですか?

ミネラルの話に戻しますが、日本人にとって不足しやすい、あるいは不足気味のミネラルってあるんでしょうか。答えを書いてしまうと、じつはあるんです。カルシウムなんかは名前の挙がる頻度が多いようですね。何から摂取するかとか、どうすれば吸収率が上がるかとか、話題は尽きないようです。

その他にもいくつか不足しやすいミネラルがあるのですが、カリウムなんかもその一つです。ナトリウムは塩分として摂取しやすいものですから、むしろ摂取過多になっている人がいるかもしれません。減塩という言葉に惹かれる人も多いかと思いますが、今の暑い時期は汗をかくことも多いので、あまり減塩にこだわってしまうのもちょっと心配です。この辺りはほどほどにお願いします。カリウムはそのナトリウムと拮抗する形になることが多いので摂取を推奨されたりもしますが、腎臓に難がある人はカリウムの摂取にあたり医師に相談することも必要です。

鉄については、男性よりも女性の方が詳しいかもしれません。いずれにしても、鉄も不足しやすいミネラルとして挙がっていることが多いようです。人によっては意外かもしれませんが、亜鉛も不足しやすいミネラルとして名前が挙がるんですよ。特に高齢の方で万が一褥瘡などができた場合に、亜鉛が不足していると傷口が治りにくいことがあります。普段はあまり気にかけないミネラルですが、重要な働きをしていることがあるんですね。

ミネラルは5大栄養素と称するときに入ってくるものです。食品から摂取するのが望ましいと考えられますが、バランスよくいろいろな食材を摂取することで必要な量を確保するのが最も無難な方法じゃないかと思っています。とは言っても、不足してしまっては仕方がありません。添加物としてのミネラルを期待することも含めて、サプリメントの使用も視野に入れておいてよいのかもしれませんね。ただ、摂り過ぎにはご注意を。

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