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#48 【比較】写真と前面行先表示:森尾電機製
2024.02.17(土)
前回の記事の続きとなります。
シャッタースピードとLED行先表示の写り方を中央線で比較しました。
2006年から製造されたE233系は新製時、新津車両製作所はコイト製、東急車輌と川崎重工は森尾電機製の表示器がついているという法則が成り立っていました。現在では検査や入場により部品が交換されており、デビュー当時の見分け方が通用しなくなってきています。編成でも東京より先頭車はコイト製、高尾より先頭車は森尾電機製に交換されたりと統一性はなくなりつつあります。
中央線E233系T32編成の高尾より先頭車 クハE232-32 は川崎重工製で、森尾電機製のLED表示器がついています。シャッタースピード1/60sec〜1/1000secで比較します。機材は、Panasonic LUMIX-G9M2+LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S.です。
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森尾電機製のLED表示器では、列車番号表示(白色)はシャッタースピード 1/60secまでは写ます。行先表示(フルカラー)はシャッタースピード 1/125secまで写ります。1/125sec以降では、森尾電機製の特徴である縦にスジが入ります。1/60secで走行中にカメラを全く動かさずに撮ると盛大に被写体ブレが発生します。列車番号表示と行先表示を写すためには、列車の動きにカメラの動きを合わせて、ズームをひきつつ、ピント合わせ続けて、シャッターを切る必要があります。いわゆるズーム流しという手法を使わないと走行中は表示が写せませんがタイミングが合わないとただのブレブレの写真となってしまいます。場合によっては、列車が被写体ブレしないシャッタースピードで撮り、LED表示を諦めるということも大事かもしれません。
カメラメーカーとカメラとレンズの組み合わせによって変わる可能性もあります。私の経験ではキヤノン、ソニー、FUJIFILM、Panasonicでは、同じシャッタースピードで写りました。ご参考にいただけましたらうれしいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
また比較したいと思います。