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アルコール依存症者と家族【2021,9,15】

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私はアルコール依存症者であり夫がいる。


そして兄(独身)もアルコール依存症者である。


つまりアルコール依存症者でありながらアルコール依存症者の家族でもある。


兄は『飲むなって言われたらよけい飲みたくなるよね』と、いつも気持ちをわかってくれた。


嬉しくて今でも覚えている言葉。誰でもいいからわかってほしかった。飲まずにいられないこの気持ち。


飲みたくて仕方ない。飲まなければイライラする。飲まずにいられない。


そこに追い打ちをかけるように家族の『飲むな』という言葉・・


なんで飲んだらいけない?
違法じゃない。
迷惑かけてない。
飲むしかない。
あなたに飲むなって言われて増えた酒はあっても減った酒は一滴もない!
やめれというならやめ方を教えて!


と言って泣いた。


病気なのにわかってもらえない。
たしかに初めは好きで飲んでいた。楽しく飲んでいた。でもだんだん増えてって止まらなくなって、自分でもどうしたらいいかわからなくて。


このままではいけない。このままでは死んでしまう。わかっていても飲むしかなくて。


でも今アルコールの呪縛から解き放たれてわかること。


私達に必要だったのはアルコールから抜け出せない、苦しい、やめれない。と思いながらも抜け出そう、やめよう、頑張ろうと思う気持ちと努力し続ける心。


そして。

それを暖かく見守る家族の心。
家族が責め続ける限り回復はない。『また飲んだの?』『また約束破ったの?』そう言い続ける中で回復できた人を私は知らない。


周りがいくらがんばっても回復はできない。回復しようとするのは本人であって周りではない。


家族にできることは本人を認め、励ますこと。


以前断酒をしながらブログにも書いていたけど断酒をしつつも私は“いつ断酒をやめるかはわからない”“今日かもしれないし明日かもしれない”
“もしやめたとしても絶対責めないで!そのときは頑張ったと褒めてほしい。そうしたらまた新たに頑張れると思うから”と何度も言った。


断酒を試みても失敗したからと言って怒られたり呆れられたりしたなら、

やらないほうがマシだ。
やっても無駄だ。
自分にはできない。
と言う気持ちになる。

それが褒められたり励まされたり。“今回こんなにできたんだから次もここまではできるってことだよ!またがんばればいいじゃん!”て励まされたら次こそは!とまたチャレンジできるのです。


家族との信頼関係は断酒に最も重要だと思うのです。

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