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【データ利活用】自社環境に合うBIツールの選び方

こんにちは。micです。

ビジネスインテリジェンス(BI)ツールは、企業が保有する膨大なデータを集約・分析し、経営判断や業務に活用するための支援ツールです。

私自身もBIツールを使い始めて2年以上たっておりますが、データに基づいた迅速な意思決定を支援し、データ可視化や経営戦略の策定に役立っているなと日々感じています。

この記事では、新人マーケッターやデータアナリストの方向けにBIツールの概要、選び方のポイント、導入コスト、そして参考書籍について紹介します。

※この記事は自身の経験をもとに Perplexity で調査・執筆しています。


概要

BIツールは、企業内に蓄積されたデータを収集・分析し、経営や業務に役立つ情報に変換することを目的としています。

主な機能には、データの収集・統合、集計・分析、可視化があります。これにより、ユーザーは複雑なデータを理解しやすい形で把握し、インサイトを得ることができます。

BIツールには、トラディショナルBIとモダンBIの2種類があり、特にモダンBIはユーザーが自発的にデータを分析できる点が特徴です。

導入することで、経営層の意思決定のスピードアップや業務効率の向上が期待できます。

自社IT環境との相性確認

自社のIT環境とBIツールの相性を確認するには、以下のポイントを押さえておく必要があります。

①データソースとの連携

  1. 既存システムとの互換性
    自社で使用している基幹システム、CRM、ERPなどとBIツールが連携可能かを確認します。多くのBIツールは一般的なデータベースやクラウドサービスとの連携機能を提供していますが、独自のシステムを使用している場合は特に注意が必要です。

  2. データ形式の対応
    BIツールが自社のデータ形式(CSV、JSON、XMLなど)に対応しているかを確認します。データ変換が必要な場合、その作業の負荷も考慮しましょう。

②インフラ要件

  1. オンプレミスかクラウドか
    自社のITインフラがオンプレミス中心かクラウド中心かによって、適したBIツールのタイプが異なります。セキュリティポリシーも考慮に入れる必要があります。

  1. 必要なハードウェアスペック
    特にオンプレミス型のBIツールを選ぶ場合、必要なサーバースペックや処理能力が自社の環境で満たせるかを確認します。

③セキュリティ

  1. データ保護機能
    BIツールのセキュリティ機能が自社のセキュリティポリシーに適合しているかを確認します。特にクラウド型のツールを選ぶ場合は、データの暗号化やアクセス制御の仕組みを詳細に確認しましょう。

  2. 認証システムとの統合
    社内の認証システム(Active DirectoryなどのLDAPサービス)とBIツールが連携可能かを確認します。

④スケーラビリティ

  1. データ量の増加への対応
    将来的なデータ量の増加に対して、BIツールがスケールアップ・スケールアウト可能かを確認します。

  2. ユーザー数の拡大
    将来的なユーザー数の増加に対応できるかを確認します。ライセンス体系や価格モデルも考慮に入れましょう。

これらのポイントを確認するためには、ITベンダーに詳細な技術仕様を確認したり、可能であればトライアル版や無料版を使用して実際の環境でテストを行うことが効果的です。

また、IT部門や外部のコンサルタントと連携して、技術的な観点からの評価を行うことも重要です。


BIツールの代表例

市場には多くのBIツールがありますが、代表的なものには以下があります。

主要なBIツール

  1. Tableau
    Tableauは、直感的な操作性と強力なデータ可視化機能で知られています。大規模なデータセットを扱うことができ、ドラッグ&ドロップでグラフや図表を作成できます。

  2. Microsoft Power BI
    Microsoftが提供するBIツールで、Excelとの親和性が高く、Office製品との連携がスムーズです。クラウドベースで、モバイル対応も充実しています。

  3. Looker Studio (旧Google Data Studio)
    Googleが提供する無料のBIツールです。Googleアナリティクスなど、Google製品との連携が容易で、ウェブサイトのアクセス解析などに適しています。

  4. QlikView / Qlik Sense
    独自のインメモリ技術を使用し、高速なデータ処理が可能です。アソシエーティブモデルという独自の分析手法を採用しています。

  5. SAP BusinessObjects
    大規模企業向けの総合的なBIスイートで、レポーティング、分析、ダッシュボード作成など幅広い機能を提供しています。


特化型BIツール

  1. Domo
    モバイルファーストの設計で、スマートフォンでの利用に最適化されています。

  2. Sisense
    複雑なデータセットの分析に強く、AIを活用した高度な分析機能を提供しています。

  3. Metabase
    オープンソースのBIツールで、導入コストを抑えたい企業に適しています。

これらのBIツールは、それぞれ特徴や強みが異なります。自社のニーズや予算、既存のITインフラとの相性などを考慮して、最適なツールを選択することが重要です。また、多くのツールが無料トライアルを提供しているので、実際に使用してみて判断するのも良い方法です。


導入コスト

BIツールの導入コストは、選択するツールや導入規模によって大きく異なりますが、一般的な費用の目安をご紹介します。

①初期費用

  • 小規模企業向け: 数十万円〜数百万円

  • 中規模企業向け: 数百万円〜1000万円程度

  • 大規模企業向け: 1000万円以上

初期費用には、ライセンス料、カスタマイズ費用、導入支援費用などが含まれます。

②ランニングコスト

  • 小規模企業向け: 月額数万円〜数十万円

  • 中規模企業向け: 月額数十万円〜数百万円

  • 大規模企業向け: 月額数百万円以上

ランニングコストには、ライセンス更新料、保守費用、クラウド利用料などが含まれます。

③コストに影響する要因

  1. ユーザー数
    ライセンス数に応じて費用が変動します。

  2. 機能の範囲
    基本機能のみか、高度な分析機能まで必要かによって変わります。

  3. データ量
    処理するデータ量が多いほど、高スペックな環境が必要になります。

  4. カスタマイズの程度
    自社の業務に合わせたカスタマイズを行う場合、追加費用が発生します。

  5. 導入形態
    オンプレミス型かクラウド型かによっても費用が異なります。

  6. サポート体制
    手厚いサポートを求める場合、追加費用が必要になることがあります。

コスト削減のためには、自社のニーズを明確にし、必要最小限の機能から始めることをおすすめします。

また、クラウド型のサービスを選択することで、初期投資を抑えることも可能です。

導入を検討する際は、複数のベンダーから見積もりを取り、費用対効果を十分に検討することが重要です。


おすすめの書籍

BIツールに関する参考となる書籍をいくつか紹介します。

『BIシステム構築実践入門』
著者:平井明夫
BIシステムを構築するための技術解説書で、データベースに蓄積されたデータを有効に活用するためのノウハウを具体的に示しています。技術と業務の両面から、BIシステム構築に必要な知識を実例ベースで解説しており、初心者にも分かりやすい内容です。

『データ分析のための SQLレシピ』
著者:加嵜長門、ほか
BIツールでよく使用されるSQLの基礎から応用までを学べます。データ分析に必要なSQL技術が身につきます。

『Tableauデータ分析 ~入門から実践まで~』
著者:清水隆介、ほか
人気のBIツールであるTableauの使い方を詳しく解説しています。実践的なデータ可視化のテクニックを学べます。

『Microsoft Power BI[実践]入門 ―― BI初心者でもすぐできる!リアルタイム分析・可視化の手引きとリファレンス』
著者:青井 航平、ほか
Microsoft Power BIの活用方法を網羅的に解説しています。Power BIを使ったデータ分析の実践力が身につきます。


『データ視覚化のデザイン』
著者:永田ゆかり
BIツールでのデータ可視化に役立つデザインの原則や技法を学べます。効果的なダッシュボード作成に活用できます。

これらの書籍は、BIツールの基礎知識から実践的な活用方法まで幅広く学ぶことができます。自社の状況や目的に応じて、適切な書籍を選んで参考にすることをおすすめします。


まとめ

いかがでしょうか。

BIツールは、データを効果的に活用し、ビジネスの意思決定を支援する強力なツールです。適切に選択・導入することで、企業の競争力向上に大きく貢献する可能性があります。自社のニーズに合ったBIツールを選び、データを活用した経営を実現しましょう。


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