暑いのか寒いのか?どっちなんだい?
さっぶ。朝布団から起き上がると、部屋の空気がキュッと冷たく感じるようになった。床を踏んだ裸足の足先も冷える。
今年、フランスは国を挙げての省エネ対策を実施中で、通常なら11月1日からセントラルヒーティングがつけられるのに、現在先延ばしになっている。パリを含む北部地方ではもうとっくに暖房がついていると聞くけれど、南部の暖かい地方はまだ「待て」の状態。
セントラルじゃなくて、個別の暖房を使っている家ではとっくに暖かい生活を送れているというのに。。。仕方がないので、分厚い靴下と羽織物を駆使して朝晩の寒さをしのぐ工夫をしている。
日中陽が照ると20℃越えの汗ばむ陽気にはなるけれど、陽が陰った後は南フランスとて寒いのだ。
今朝も日本から持ってきた電子レンジで温めるタイプの湯たんぽを抱え、大判のマフラーを腰のあたりでぐるぐる巻きにして下半身を温めている。とてもじゃないけど人様にお見せできるような格好ではない。部屋の中を移動する時にはペンギンのようなヨチヨチとした歩き方になってしまう。
こうなったら1人用の簡易暖房器具でも買おうかと検索はしてみるものの、多分あと数日、遅くとも1週間以内には暖房がつくことが分かっているので、「購入する」をポチるまでには至らない。
◇◇◇
そうこうしている内に時間が経ち、昼前になると暖かくなってくる。もうヨチヨチ歩きをしなくても大丈夫。犬の散歩に出る頃には随分と暖かくなっている。私の体感だと半袖にカーディガンを羽織る程度で充分。スマホで気温を調べると、20℃前後と表示されている。
だが辺りを見回すと、ダウンジャケットやコートでしっかりと防寒対策をした人たちと、Tシャツ半パンや素足にサンダルを履いた人が同時に行き交っている。
そんな街行く人を見ていると、暑いんだか寒いんだか、一体どんな気候なのかさっぱり分からない。
寒い時間帯に家を出た人たちと、暖かくなってから家を出た人たちとの違いだろうということは察しが付く。が、それにしても20℃越えの気候になってもしっかりとコートの前ボタンを閉め、マフラーをぐるぐる巻きにしている人ってゆーのは、どんな体感でいるのだろうか?
暑くないのかな?
昼頃になると大概の人は、前ボタンを開けたり上着を脱いで抱えて歩いている。それでもハイネックのセーターや厚着をしている人たちは暑そうに見えるのに、20℃越えで上着を脱がない人が気になってしょうがない。
寒いと思っているから脱がないのだろうか?それとも、暑いけど面倒だから脱がないのか?
根っからの暑がりの私からしてみると、太陽が燦燦と照りつけて汗ばむ気候の中でもコートを脱がない人たちが不思議でならない。
暑くないのかな?
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