人間ってなんなのさ
人の命よりも神のほうが大切だと信じて疑わない人たちがいる。
人の尊厳よりも面子のほうが大事だと思っている人たちがいる。
え?マジ?アンタたち正気?
80年前の日本がそうだった。
世間の風潮と教育で人々を洗脳し、それが正義でそれが正しいと思わせていた。
神のために人を殺す人たち。
人の命よりも面子を重んじる有力者たち。
地球上にあるほとんどの国では人を殺すことは犯罪なのに、大義があれば大量虐殺が正当化される、ことになっていると思っている人たちがいる。
その下でないがしろにされる人の命。
人の命ってなんなのさ。
大義のもとに殺されてもよい命なんてあるのか?
人間ってなんなのさ。
そもそも、あなたのモラルと私のモラルは同じなのか?
歴史や政治的背景がらみでズタズタに傷つけられ、迫害され、非道な扱いを受けてきた人たちがいる。
時を経て知恵と力をつけたその人たちは、リベンジとして同じことを相手にしてお返しをする。
するとまたやり返し、やり返され、ずっと永遠にリベンジ返しの無限ループに陥ってしまう。
敗戦後の日本は武力をもぎ取られ、同じ方法でリベンジができなくなったから経済で戦った。
教育も世界のスタンダードに習って改革され、今現在、神や面子のために人を殺す人はほとんどいない。
でもだからと言って全くの他人事ではない。
もしかしたら角のパン屋の横ちょのほうで、神の名のもとに武器を磨く人が暮らしているかもしれない。フランスでは普通にあり得ることだ。
仕返しをしたいだけ。
面子を守りたいだけ。
そのためだけに傷つけられ、殺される人たちの気持ちになってみ?
積年の恨みが拭い去れずにどうしても怒りが収まらないというのなら、どうしてもリベンジ心が抑えられないというのなら、新たな命に手をかけるその前に、一回殺されてみたらどお?
自分がやったのと同じ方法で。