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完熟バナナでチョコバナナ

バナナを買った。

そしてここ数日、そのバナナに溶かしたチョコをかけて食べるチョコバナナにハマっている。

バナナって、優しい甘さの中にコクがあって柔らかく、ムチョムチョとした食感が美味しい。潰すとネッチョリとクリーム状になるから他の果物と比べて水分少な目で、どちらかというと腹持ちの良い果物だ。


フランスにはコンビニがないので、普段、甘いものが食べたければパン屋へ行ってケーキやタルトを買う。ちょっとだけ甘いものが食べたい気分の時にケーキ専門店へ行くには敷居が高いし価格も高めだ。パン屋なら家の近所にあってお財布片手にツッカケでふらっと立ち寄ることが出来る。

多分、旅行でフランスに遊びに来る人の多くは、そんなパン屋のケーキたちを見てワクワクと心躍らせたりするのだろう。だけどずっと住んでいてずっと買っていると、そのレパートリーの変化のなさに少し飽きてしまうことがある。

日本だと毎シーズン何かしらの新商品が発売されるのが当然。でもフランスの普通のパン屋では、いつも同じレシピの商品しか並んでいない。季節によってタルトに乗せる果物が変わるくらい。それくらい定番の商品ばかりなのだ。

そんなんだから、たまに飽きたりもする。あれもこれも全部食べたことがあって、見ただけで味が分かるってなんだかつまらない。

そんなパン屋のスイーツに飽きてしまった時には、自分で工夫をして何か作ってみようと思い至ることになる。クレープやワッフルを作ってみたり、チョコケーキを焼いてみたり。凝ったものは作れないけど、その時の気分でゼリーを作ったりすることもある。


で、今回私がハマっているのがチョコバナナ。

常温の完熟バナナの皮を剥き、その上にレンジでチンして溶かしたダークチョコをかけて食べる。めっちゃシンプルだけど、めっちゃうまい。

昔、私が子供の頃に流行ったチョコバナナは冷凍バナナだった。チョコは冷えてカチカチになり、チョココーティングされた棒アイスの代用品的なレシピだった。

だけど、今私が食べているチョコバナナのチョコはドロッと溶けて温かく、バナナも常温。口の中に入れるとネットリとして苦甘い。

バナナの優しい甘さにダークチョコレートの深い味わいが加わって舌触りもクリーミーで、うまいのだ。ちなみに私が使っているのは70%のダークチョコレート。苦みと甘みのバランスが丁度いい。

小さく切って見栄えをよくすれば良かったと後悔するも、これが現実。
料理下手なズボラさんの限界です。

今回のレシピのこだわりは市販のチョコレートソースを使わないこと。板チョコを温めて溶かすことで、歯や舌にまとわりつくテクスチャーに仕上げる。滑らかなソースを使ってしまうと、チョコレートパフェを食べた時と同じような味わいになって面白みがなくなってしまう。

スイーツは、食べて笑っちゃうくらいじゃないとつまらない、でしょ?


バナナもチョコも好きだという方、是非試してみて下さい。





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