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筋力アップは突然に、そしてひざ痛も治る

(約1500字)


■いつまでも解決しなかった運動不足の問題

 デスクワークがつづくための運動不足を気にしてジムへ行くものの、月に数回、いや数か月に一回のこともあった。この夏は猛暑酷暑でウォーキングどころではなかった。毎日測っている体重が減ると、筋肉が落ちてしまったのでは、と思い喜べない。これに加え、数か月まえにはひざが痛くなって正座ができないばかりか歩いても立っても気になるようになっていた。

 が、そんなわたしに革命が起きた。

■突然舞い降りた、筋肉増強の機会

 じつは数か月前にはじめていた、月数回程度勤務の、軽い事務系のアルバイト先で、他の業務もやってみないかと問われたのだ。世間は人手不足。経緯を書けば長くなるので端折って、まあやってみた。体を動かす系のお仕事である。

 10キロ弱の荷物をかかえて運ぶ、急ぐ、片づける、整える、そんな感じだ。とりあえず2日連続で2週にわたり合計4日間、へとへになった。帰りの電車で寝過ごしそうになるほどだ。
 帰宅後は夕食のしたくをして食べるなり、本業のノルマに取り組み、それほど早くも寝られず、ひたすらバタバタとしていた。

 ようやく一段落して気持ちにゆとりができた数日後の夜、ふと鏡を見ると、ドライヤーで髪を乾かしている自分の二の腕が太い! 
 ちからコブまでできているではないか!
 これは、あこがれの(B’zの)稲葉さんの二の腕に近づけるかもしれない! 性別が違うのに稲葉さんになりたいわたしは一瞬そう思った(笑)

 二の腕の下側も、ふくらはぎもポヨポヨせず、なんか太くなっている。
 以前は「床に足が着いている」だけだったのが、「足が大地を踏みしめ、押し返されている」ような「頼れる脚と足」の感覚がある。ちなみに、転倒防止のためには、こういう感覚は大事らしい。

 考えてみれば当然かもしれない。段差の大きな階段を急いで何度も上がる、下りる、かがんでモノを取り出す、入れる、拭く、掃く…… 全工程を書き出したら相当な長さになりそうな作業をかなりの速度でやってのけること、ほぼ休みなく5時間。当日のうちに全身筋肉痛、しかも翌日も勤務したのである。

■これはもはや部活

 こうなると、ジムの回数券を買ったばかりなのに、あまり行かなくてよくなってしまった。筋トレをしながらお金をいただけるとは、なんと有難いことか。
 あくまで自主トレであるジムでは自分に甘くなるのか、息があがるほど心拍数を上げるのはむずかしい。が、仕事となると時間の制限が厳しく、他のメンバーに迷惑をかけたくないがゆえに、ぜえぜえいいながらやってのけている。
 これはもはや部活である。数えるのが憚られるほど昔の、部活生活の再来ではなかろうか。

 13時過ぎてもまだ昼食にはありつけず、お腹がすくと体も頭も動かなくなって困るので、朝ごはんを多めに食べるようになった。そして労働後のお昼ごはんは、とびきり美味しい。
 部活をやめたあとと同様、このバイトをやめたら太るだろうなとは思いつつ、なかなか太れない体質のわたしにとっては、このまま痩せ続けてしなびていくよりはましである。

■体調不良が治ることもある

 さらに驚いたことには、ひざ痛が気にならなくなっていた。友人が手術をしたと聞いたので、自分も心配になり早めに整形外科へ通っていたのだが、その治療もあっけなく終わった。なんだ、これもただの運動不足だったのか……

 さて、ここでいちばん言いたかったのは

■体を動かす系のお仕事はけっこう楽しく体力もつく

 である。人手不足のご時世。運動不足をなんとかしたいあなたのまわりにも、チャンスは転がっているかもしれない。


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