挑戦して良かった!空を飛んでいたCAが、エンジニアになった話
コロナの影響で、空を飛び回る毎日が突然ストップしたあの日
国際線CAとしてのキャリアが雲の中に消えかかり、私は意気消沈しつつも、家やホテルで暇を持て余す日々を送っていました。「あれ、もしかしてこのまま地に足をつける人生になるのかな?」と、不安な未来が目の前に広がっていました。
それまでは、CAの仕事こそが夢であり、やりがいでした。でも、コロナの影響で先行きが不透明になり、「40年も同じ仕事を続ける未来」が急にイメージできなくなりました。
不安定な世の中で、コロナを乗り切ったとしても、また不況で仕事がなくなったり、年齢を重ねてからクビになったりするのは避けたい…。そんな漠然とした不安が押し寄せてきました。
そんな気持ちが次第に大きくなり、「人や企業に頼らず、自分の力で生きていく力を身につけたい!」という思いが湧き上がってきました。
そこで一念発起して、「自由に働けるエンジニアになろう!」と決意。
エンジニアなら、場所にとらわれず、パソコン一台で働けますし、自分の力でキャリアを進められます。文系出身で数学からは逃げてきた自分にとって、この選択はちょっと無謀だったかも…と感じていたのも事実です。
家族や友人も「エンジニア?本気?」と心配気味でした。
しかし、プログラミングスクールの広告で卒業生が、未経験からアプリを作って異業種からエンジニアに転職している実績を見て、「私も自分のアイデアを形にしたい!」と胸が高鳴り、気づけばプログラミングスクールのカウンセリングを申し込み入学をしていたのでした。
勉強を始めてみると、変数やエラーなど、何もかもが未知の世界。
何度も自分はエンジニアに向いてないんじゃないかと思いました。でも、夜な夜な格闘し、プログラムが「動いた!」ときの達成感はまるで、安全にフライトを終え、お客様に喜んでもらえた時の瞬間のような喜びがありました。エラーを解決するたびに、「自分も成長しているんだな」と実感し、エラーとの戦いも楽しくなっていました。
そして、いよいよ転職活動へ。
面接では、完全未経験からアプリを作り上げた点や、学習意欲を評価してもらい、ありがたいことに今の会社に採用してもらえました。こうして私のエンジニア生活が始まりました。
今ではAPIテストやコードを書く日々で、CAの頃とはまったく違う生活をしていますが、「自分の翼で飛んでいる」という実感があります。
あの頃は空を飛んでいましたが、今はしっかりと地に足をつけ、自分の力でキャリアを築いています。
これからも技術力の向上に努めます。
エンジニアに転職してから2年経ちましたが、後悔はしていません。
「思いもよらない未来」も案外悪くないと感じていてます。
あの時、思い切って行動したからこそ今の自分がいるのだと思うと、少し誇らしくもあります。
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