全て誠実な頑張り
人間ってそんな簡単に頑張れないものなのかもしれない。
何の理由もなしに、何の思いもなしに頑張ることはできない。
少なくとも私はそう。
推しがいる人の「辛いときも元気をもらってます」「あなたに会うために、グッズを買うために頑張ってます」という言葉をよく見かける。
不健康だと思っていた。
誰かの存在に依存して、そこに自分が頑張る意味を、時には生きている意味まで預けてしまうなんて。
でも、自分の夢や人生のために自分の中だけでモチベーションを生成し自分を動かし続けていくことには限界がくる。
私や私と同じような気質の人たちだけが、こんなにも弱くて生きていくだけで疲れて精一杯なんだと思っていた。
なんで一緒に働いているあの人はあんなにも周りの視線や意識に鈍感でいられるんだろう、結局ポジティブで少し勝手なくらいが1番幸せに生きられるんだ、なんて何度も思った。
でももしかしたらみんなそんな強くないのかもしれない。
「ただ頑張るんです」
ドキュメンタリーなんかでよく聞く台詞。
でもその先には必ず目標がある。
夢や目的なんてたいそうなものでなかったとしても、必ず理由がある。
目の前のことに向き合って頑張る理由を見出すことが誠実だと思ってきた。
でも多分、目の前以外のことを頑張るために目の前のことを頑張ることも、ちゃんと誠実なことなんだ。
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