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【ChatGPT】UI/UXデザイナーのAI活用Tips
こんにちは、Voicyデザイナーの京谷です。
ChatGPTが話題ですね!プロンプトエンジニアやプロンプトデザイナーなど、AIをうまく活用することでクリエイティブを生み出す新しい職業が生まれ始めてきています。
求人が急増しているプロンプトエンジニアとは?
プロンプトとはAIに対する命令文のことです。命令文を工夫することで、得たい回答を得た、欲しい結果を得るためにAIを学習させる職業をプロンプトエンジニアといい、大手テック企業がこぞって採用を強化している、今注目のスキルです。プログラミングのスキルではなく、AIに質問するための質問力が問われ、実際には言語学に精通した文系の方がプロンプトエンジニアとして活躍しているのだそう。
プロンプトエンジニアについて音声でサクッと解説しているのでよろしければこちらも合わせてどうぞ↓↓
プロンプトデザイナーとは
プロンプトエンジニアがいるのであれば、プロンプトデザイナーも存在するでしょうか?
すでにTwitterでも「プロンプトデザイナー」という肩書きの方が多くいらっしゃいます。UI/UXデザインに限らず、グラフィックやアートなどMidjourneyなどを活用しながら、クリエイティブな活動をされているようです。
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ChatGPTをFigmaと連携するプラグインも出てきました。このデモを見たときは自分の職業がなくなってしまうのではないかという焦りも感じたほどです。プロンプトだけでプロトタイプがサクサク作れてしまいます。
こちらのプラグインはearly accessとなっていたので早速申し込んでみました!
Galileo AI
Goodbye website designers.
— AI Gigachad (@AiGigachad) March 19, 2023
This new tool is ChatGPT for UI design.
& It’s all editable in Figma. 👇 pic.twitter.com/ZBjHFvasVt
UI/UXデザインへの活用方法
AI活用の流れが止まることはないでしょう。ここからどんどん加速していく未来しか見えません。私も焦ってばかりいないで、うまく活用しながら、新しい時代のデザイナーを目指していきたいと思っています。
海外の記事で、UI/UXデザイナー向けのCheetsheetを紹介していました。自分の業務にも活かせそうだと感じた2つのプロンプトを実際に試してみたいと思います。
1. ユーザーインタビューの質問作成
私がデザインを担当している音声プラットフォームVoicyについて、ユーザーインタビューを実施する体で質問してみます。
prompt:音声コンテンツを配信するプラットフォームを利用するユーザー向けのユーザーインタビューに使用する質問を作成してください
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網羅的に質問を提案されました。設計するインタビューシナリオに対して抜け漏れがないかチェックするのに役立ちそうです。
もう少し目的に対して深堀りができるような質問作成はできるでしょうか。
新規ユーザーの潜在的なニーズをリサーチするための質問作成を試みました。
prompt:まだ音声コンテンツのプラットフォームを利用したことがないが、これから利用する可能性があるユーザーに対して、どんな要素があれば音声コンテンツのプラットフォームを利用するか、そのニーズを把握するためのユーザーインタビューに使用する質問例を作成してください。
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網羅的ではありますが、潜在ニーズまで深堀りができる質問かというと少し足りない気がしました。もう少しターゲットを明確にするなど条件を絞る必要がありそうです。
2. ペルソナ作成
UXデザインをする上で、サービス開発の目線を揃えるためにターゲットユーザーのペルソナを設定するのはよくある手法です。
prompt:音声プラットフォームのユーザー・ペルソナを表形式で作成してください。
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肌感として、音声プラットフォームのユーザーってこうゆう方が多いよね、というリアルなペルソナが出てきて正直驚きました!
ちなみに、なぜこのようなリアルなペルソナが描けるのか?根拠となっている情報について質問しました。
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一般的な傾向と統計情報などから策定されているようです。
プラットフォームのユーザーはさまざまな方がいるので、条件を付け加えて、ペルソナのパターンを持っておくと良さそうだなと思います。
prompt:2歳の子育てをする女性という条件で、音声プラットフォームのユーザー・ペルソナを表形式で作成してください。
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まとめ
UXデザインを進めていくにあたって、AIを活用することは有効だと感じました。
特に、AIでは一般的な情報や統計的、マーケティング的な調査結果に基づく網羅的な情報を得られるので、UXリサーチや設計の肉付けをするのに利用するイメージが湧きました。
サービスの特性や、そのさまざまな要素に基づく考察は、サービスの理解が深いデザイナーの知見が必要になります。
AIとデザイナーの知識を組み合わせることで、網羅性と深度を担保していくことが重要だと思います。
またいろいろなプロンプトを試して記事にしていこうと思います!
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