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本屋があった場所でよみがえった記憶

きょうから10月ですね。
ゆっくり本を読みたい季節になりました。

noteのクリエイターさんは本がお好きな方が多いと思います。
私も本が好きで、何より本屋さんがとても好きです。


先日、少し遠出することがあり、それならついでに寄ってみようと、以前訪れたことのある本屋さんに行ってみました。
その日いちばんの楽しみになったほど期待していたのですが・・・

残念ながらお店がなくなっていました。
何年か前にたまたま訪れたそのお店は、暮らしにまつわる本と、それに関連した雑貨がバランスよく並べられていて、また来たいと思わせてくれるお店でした。


そういえば、いつも行くショッピングセンターに入っていた本屋さんも今年に入ってから閉店してしまいました。
絵本コーナーが充実していたので、息子たちが小さい頃たくさんの絵本を選ばせてもらった思い出の場所です。

本好きな子になってほしいという親の願いもあって、よく一緒に行ったのですが・・・
うちのやんちゃな男子たち、なかなかじっとはしていられないようで・・・
音の出る絵本や、しかけ絵本が見本として置いてあったので、手に取って遊ばせてもらえるのがありがたかったです。
ぬりえやパズルもたくさん買ったなぁ。

本屋さんにしては賑やかだったので、買い物ついでに気軽に立ち寄ることができ、子育て中にはとても助かりました。
息子たちが本を一生懸命選ぶのを待つあいだ、同じように買い物に来ていた親子とお話しするのも楽しい時間でした。
当時スマホがなかったので、情報交換って貴重だったんですよね。


本との出会いで思い出すのは、高山なおみさんの日記エッセイ「日々ごはん」です。
第1巻をはじめて手に取ったのもそのお店でした。

日々ごはん①

おすすめコーナーに並べられていたので気になってパラパラと読んでみると、棚に戻すことができなくなるほど心をつかまれました。
その頃の私は、まだ本当に小さかった長男の子育てに不安な毎日だったのですが、高山さんの日記を読んだとき、肩の力が抜けるような気がして、

「これは家でゆっくり読みたい!」

と、長男の絵本と一緒に購入して家に帰り、時間を見つけては少しずつ読み進めました。
お店での予感は大当たり。

毎日ご飯を作って食べて、でも調子の悪いときは無理せず休んで。
読んでいると心が落ち着いていくのがわかりました。
もう20年も前になるのですね。
その後も新しい本が出るのが楽しみで、どの本も私にとって大切な存在となっています。


思い出の本屋さんはなくなってしまいました。
大きくなった息子たちは、今ではネットで本を買うようになりました。

私は今も本屋さんがとても好きです。
新しい本を買ってもらったときの息子たちの笑顔。
新しく買った本で、日常が少し変わるんじゃないかとドキドキした私の気持ち。

あのときの嬉しかった記憶が、私だけでなく、息子たちの心の中にもずっと残ってくれたらいいなと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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