あ、これ虐待だったわ
*フラッシュバックのトリガーになる情報を含みます。ご注意ください。
『その生きづらさ、発達性トラウマ?: ポリヴェーガル理論で考える解放のヒント』(花丘ちぐさ、2020、春秋社)を読んでいる最中だ。
殴る蹴るなどの命が脅かされるレベルの身体的暴力や、衣食住が保障されないような育児放棄(ネグレクト)、いわゆる「虐待」を受けた、とは言えない家庭環境で育ったのに、なんだか生きづらい。それって、「不適切養育」が原因の、発達性トラウマかもしれないですよ、というのが本書の冒頭で述べられていることだが、自分の幼少期〜現在に至るまで、ガッチガチに当てはまるエピソードが多すぎて、「あ、私の育ってきた環境、虐待だったわ」と、カジュアルに理解できて、なんというか、救われた。
「不適切養育」という単語が、「虐待」という単語よりマイルドで、かつ私の育ってきた家庭環境を言い当てた表現でもあるので、受け入れやすかったのもあるだろう。
同時に、あの環境は「辛い」と感じても良かったんだ、と、目から鱗が落ちる思いになっている。
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