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自由になりたいという言い訳の責任逃れ
そんなに急いで読むつもりも無かったのにスルスルと読み終えてしまった。
やっぱ深夜特急いいし好きだな。まだ2巻目だけど、それは確信してる。
細かいこと決めずその場その場でやること決めて行き先決めての貧乏旅、憧れる。
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でも本音のところでは旅いいな〜というよりは自由なその感じがいいな〜と思ってしまうところが憧れているポイントなのだと思う。本書では、人間関係もその場その場なので気楽で自由だ。
自由と言えば私は最近、知らない人とその場限りのバカ盛り上がりをするのが好きだということに気がついてそれは結婚などの制度や会社員の枠組みで働くことに合わない性質なのではないかと考えていた。
しかしもっとよく考えてみれば、それは私が責任を持たなくても良い人間関係を好んでいる現状なだけであっておそらく自由を求めての性質ではないのだ。
なんだか責任って重すぎるよね。
ただでさえアラサーってあらゆること考えなきゃいけないし考えたところで上手くいくわけではないし、自分の人生に関わってくれる人がいる限り自分だけのものではないし。
何となく私は今自暴自棄な時期にあって、全てを捨ててしまいたい欲に駆られている。そんな時に読む深夜特急はまさに劇薬だ。
なんかもうどこへでも行ってしまいたいし、行ってしまってもいいような気さえしてくる。
とはいえ、これは少し古い本なので私が今勢いで国を飛び出しても同じような旅にはならないことも分かっている。タイのバーツだって円安の衝撃が話題になったのも記憶に新しい。
沢木耕太郎より金もなければ語学力や生命力もない。勇気だって無いから、きっとそんなこと決断はできない。でもやっぱり憧れてしまう。
行ってしまってもいいような気もするんだけど、家族がなぁお金がなぁ仕事がなぁ、人生がなぁ。
こういう話が成功談になって上がってくるのは結局生存者バイアスじゃんねとも思ってしまうし。
デモデモダッテとともに憧れも積もっていく。