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思考を書き下すメモ術『ゼロ秒思考』のダメところを学生向けにアレンジする

赤羽雄二『ゼロ秒思考』ダイヤモンド社,2013

著者である赤羽さんが東大・スタンフォード・マッキンゼーと来て、さらにレビュー数5700は和書としては空前の数、この本は売れてます。

わたしはこちらの動画で知りました。

実際に本を手に取って感じたことを、単刀直入にいえば、

「もっといい方法がありますよね」

『ゼロ秒思考』での方法

ウリである箇所を中田さんがまとめてくれてます。
つぎの4つ。 ※詳しくは動画をご覧ください。 

  • A4用紙

  • 手書き

  • 1枚1テーマを1分で

  • テーマごとにファイリングする

確かにいい方法だと思います。

しかし、この方法では1週間で疲れます。

問題はA4用紙であるところ

A4サイズは大きすぎます。
一時期メモをA4に一元化、A4クリアファイルで管理してました。

そうすると、書きたい時に取り出すのが面倒!
A4クリアファイルが収まるバッグに限定されてしまう。

A4クリアファイル自体を携帯せず、まったく書かないようになります。(経験済)

思考の自由度は"スケッチブック"のサイズに比例するは正しいです。問題はスケッチブック自体を携帯しないことです。

なお、A4用紙に、1枚1ネタで、書き出していく、多くの方が採用されている方法です。たとえば、元京都大教授(地球科学) 鎌田さん(HP,最終講義)による

実際はB5でもいい。

いつでも書ける状態を保っていなければなりません。
つまり、携帯できて、しかも持ち運びが容易であること。

文具大国である日本では、B5にはA4をしのぐ優位性があります。

  • B5は日本人にとって手に馴染む大きさであり、

  • 他文具との調和が取れるユニバーサルなサイズであり、

  • 携帯性に優れて、

  • 商品バリエーションが多い

    • 紙質・罫線/無地・ファイルを豊富に選択できる

手持ちがなくても、コンビニやダイソー(百均)で安価に100円前後で購入できます。

しかし、B5でもまだ大きい。

B6が書き出しに最適。そして、B6はアイデア創出に適している。

ヒューマンサイズから言えば、A5判はやや大きすぎ、A6判だとやや小さすぎる感があります。
(略)
実際にやってみるとわかりますが、B6判横書きの用紙に手書きで書くメモの長さはおよそ二〇〇字程度になります。そしてこの二〇〇字という長さは、論文を書く際の一パラグラフの長さにほぼ相当します。

上野千鶴子 『情報生産者になる』,ちくま新書,2018,p259「情報を蓄積する」

日本には「知的生産の技術」という名著がある

元東大教授(社会学)上野千鶴子さんによる 『情報生産者になる』では、情報蓄積・情報整理の方法に京大式カードが紹介されています。

この京大式カード京都大教授 梅棹忠夫さんによって考案されました。その経緯いきさつと使い方は、

に詳説されています。この『知的生産の技術』こそ、日本が誇る情報生産術の聖典です。いまなお知る人ぞ知る名著です。この京大式カードはマッキンゼーどころではない。

知的生産の技術』では京大式カードを用いた、読書記録や日記への応用法も書かれています。

さて、京大式カードは B6サイズ。

B5ルーズリーフを半分に切れば出来上がります。

したがって『ゼロ秒思考』で推奨されるA4用紙500枚を買わなくてもよい。

むしろ、定着していない状態で、A4用紙500枚を買うのは無謀です。

B5ルーズリーフ(無地・A罫)をイオンで買いましょう。

書きやすいペン

『ゼロ秒思考』ではペンを指定されています。淀みなく思考をアプトプットするに、ペンの滑りが重要だ、と。

もちろん、このペンでなくてもよい。

書きやすさはペン:紙質=5:5。

A4用紙500枚が必要になった、ホームセンターで一番安い紙を買おう、

これ失敗のモトです。

それなりの紙を買わないと、書きにくいです。

この点でもB5ルーズリーフが推奨されます。
ルーズリーフには、書きやすい表面処理がされています。

書きやすい表面処理されていれば、シャーペンでも書きやすい。

ペン候補①速記用のシャープペン(0.9mm芯)

読書家である、池上彰さん、佐藤優さんは

を愛用しているとのこと。

佐藤優『読書の技法』東洋経済新報社,2012

ペン候補②オレンズネロ+Ain芯

シャーペンを発明した"ぺんてる"のフラグシップモデル"オレンズネロ"

シャーペンなのにレビュー数9000超え。驚異的な人気があります。

自動芯出し機構に加え、完璧な重心バランス、持てばスラスラ書けてしまう、神シャーペン。

わたしはこれを使っています。(0.5mm 4B)

さらにオレンズネロでは専用芯 Pentel Ain芯(Ain新モデル)を使えば、
ボールペンに勝る、しっとり滑らか、至高の書きやすさを実現できます。

アマゾンでは単品で買えないので、ヨドバシカメラで探してください。

まとめ: 日本の知的生産術は伊達じゃない。

『ゼロ秒思考』の著者 赤羽雄二さんは東大・スタンフォード大・マッキンゼーと華々しい経歴をお持ちです。しかし、知的生産においては生粋の学者には及ばない。取り上げた4冊を読み比べると、見えてしまう『ゼロ秒思考』の弱さがあります。

さらに、上を目指す人にとっては、『ゼロ秒思考』は立ち読みで済ませる、もしくは、中田さんの動画 でOK。

買う本はつぎの2冊。価格あたりの情報量の面でも優れてます。

方法は

ケースはセリア"ノートブックカバーB6(スライダーケース付き)"
表紙としてB5下敷きを半分のB6サイズにカットして入れています。

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