![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71408971/rectangle_large_type_2_5614652f563beef406fa073ea34124d7.jpg?width=1200)
『飲み屋ラブ』 片思いのラブレター
気がつけば、あれが恋だったんだなあ、とそんなふう、、
考えてみればラブレターなんて書いたことが無い、、
そんな思いの丈を伝えたかったことが無かったのだろうか。
いや、私の思いは文章などを飛び越えていたのだろう。
『飲み屋ラブ』、私の片思いのラブレター、生まれて初めてのラブレターは、一度溺れてそのまま死んでもいいと思った大阪阿倍野で始めた『飲み屋』稼業へあてたラブレターである。
私は酒が好きである。
それ以上に飲み屋で営まれる日常が好きである。
酒は人を正直にしてくれる。
普段は出せない喜怒哀楽、時には吐き出しても構わない。
酒は人を優しくしてくれる。
本来人は優しいもの、時には殻を破っても構わない。
飲み屋は昼間は出来ぬ本当の自身をさらけ出しても構わない場所なのである。
向かぬサラリーマン人生を30年間、わき目も振らずに駆け抜けてきた。
でも、このまま終わっていいのかと私の恋心はずっとくすぶっていたのでる。
そんな私を追いかけてきた両親、兄貴の看病・介護だけで私の人生を終わらせたくはなかったのである。
口に出すか出さないだけのこと、誰もがいろんな事を抱えながら生きているのが人生だと思う。
そんな爆弾を一つや二つ抱えていなければ本当に人に優しくなんか出来ない。
酒を売る立場のこの私も自身をさらけ出せる場所だったのだろう。
流れ者にも優しい大阪の街は私を受け入れてくれた。
その中でもこの『阿倍野』って街が、素敵に優しい街なのだ。
そんな街で私は一生恋に溺れるつもりだったのだ。
やんごとなき事情で再び方向転換をするまでの一年半の時間、私は恋に溺れていた。
今考えると間違いなく恋だったのである。
別れて初めて分かる、いい女の素敵がそこにはあった。
でも今は分かる、両想いに成っちゃいけない恋もある。
きっとそれがこれだったんだ。
いつまでも、いつまでも片思いのなか私は生きるのである。
空心菜おひたちさんの企画、 #片思いのラブレター に応募します!
おひたちさん、オッサン(そろそろジジイかな?)のラブレター受け取ってください、
おひたちさんあてじゃないよ、、、💔