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ヘロー、ノベリスト。

桃之字=サン出版経験者かよすげえ!!

遠い記憶と小説家になるということ

今さっきこの記事読んですげえびっくりしたんですよ。というのも、ぼくがずっと心に留めてる言葉があって、それと上記記事表題がそっくりだったからです。多分その方も別のところからの引用だったんじゃないかと思います。

と、ザザッとEvernote漁ったら出てきました。ちょうど使いはじめの頃だった。デジタルはサイコーだぜ。

最後に小説家になりたい皆さんに一つだけアドバイスをするとすれば、「小説家になりたい人」は今すぐやめて「へたくそな小説家」になりなさい、ということです。
小説家でない者が小説家になるのは、たいへん難しい。努力すればするほど難しくなります。
下手な小説家がましな小説家になるのは、さほど難しくありません。
お金がもらえなくても、飯が食えなくても小説を書いていれば小説家であることができます。
「小説家になるために」努力するのではなく、「小説家として」努力してください。

村松恒平 2011/12/30
『 [プロ編集者による] 文章上達<秘伝>スクール
秘伝-通算267号  終刊号「みなさま、さようなら」』より抜粋

うん……? 結構違うぞ?

記憶を探る

まずいぞ、その編集者=サンもこのあたりから孫引きしたんじゃねとか軽く書いて終わるはずだったのに。

まあいい。以下は適当に行くぞ。

2011年の頃は、どういう時期に位置するか。

uoのファン小説に出会って、自分も書き始めて、文芸部なんかを立ち上げた、大分あとだ。したがって引用した言葉と出会ったのは「文を書いてるひと」として出会ったはずで、大変に感銘を受けていた。
……はずなのだが、人間の記憶や捉え方のフィルターのいい加減さで、めっちゃ変質してたわ……大体この時期精神的にだいぶヤバかったから記憶が曖昧なんだよな……。そしてどう捉えていたかすら今この瞬間溶け落ちて分からなくなってしまった。

もうお前はなっている

じゃあ、どういう風に考えていたかといえば、確か「もう、小説を書き始めた時点でお前は小説家になっている」ということだ。
売れないとしても、下手だとしても、誰にも顧みられないとしても、小説家になってしまっているのだ。
小説家と名乗りたければ名乗ればいいし、恥ずかしいなら胸の裡に隠しておけ。だが、もう、なっていることは覚えておけ。

小説家からは逃げ出せない

あるいは小説家《ノベリスト》というアティチュード。

お前はノベリストになってしまった。もう世界を普通の見方では味わえなくなってしまった異能者だ。目にし耳にするものすべてがノベルのネタだ。そしていくら書くのをやめても死ぬまでお前は単に筆を止めたノベリストであり、ノベリストであることを辞すことはできない。幸か不幸か。

気をつけろ。隣のやつは長く筆を止めてるだけの異能者かもしれないぞ。やつの得意技は投げナイフ(突然妄想を語りだすこと)だ。

おかしいな、こんなはずでは……

【おわり】

資料費(書籍購入、映像鑑賞、旅費)に使います。