ジェントルマンはオチをつけない
皆さんうだつのあがらない仕事をした時や何故か気持ちや身体が冴えない時、どう気分転換されるであろうか。
酒を飲む?もちろんそうだ。ただ私はうだつが上がろうが下がろうが酒を飲むのだ。
キャバクラやガールズバー?何を言っている。私はジェントルマンだ。我がのうだつを女性にブツけたりしない。
というか“うだつ”とはなんですか?
自分の中に生まれるうなぎみたいなニュアンスのものの為に大金ははたかない。
(鰻にはたまに大金をはたく)
私は気分転換では銭湯に行き、サウナで体も気分もととのえるタイプのジェントルマンだ。
汗ですべての悪い気や不純物を出せると考えているジェントルマンなので、ウォーキングやランニングもたまにはする。
ただ私はランニングをするとどうしてもそのまま飲み屋に入ってしまう癖があるのでサウナで隔離されることを近頃は好んでいる。
(そんなジェントルマンはいない)
ただサウナ後のビールは最高なので結局意味はないのだが。
話しを戻そう。
京都は街中に多くの銭湯が存在している。
家の近くのよく行く銭湯は反社会勢力の非ジェントルマンの方々が多数来られることを除けば情緒のある素晴らしい「お風呂屋さん」である。
ただサウナも風呂も異常に熱い。
控えめに言って異常に熱い。
湯は80℃ぐらいある。冗談抜きで。
(すいません冗談を足してください)
52℃ぐらいはある。
サウナも100℃を超えている。
だがサウナの100℃はまだいい刺激である。
ただお湯の52℃は耐えられない。
空気と比べ、水の熱伝達率は20倍以上と言われている。
なので52℃のお湯というのは1080℃のサウナに入っている感覚と同じなのだ。
(絶対違う)
そんなお湯に毎度毎回浸かり続ける達人がいる。
70歳前後の小さくて細い達人だ。
その熱を伝達しないかもしれない皮膚をもつ達人の行動を見ていると100℃のサウナに15分ほどこもり、52℃のお湯に10分ほど浸かるを繰り返すのだ。
サウナからの水風呂を繰り返すというサウナ界の常識はいったいどこへ行ったのか。
ただ確かに本当に熱を通さないかもしれない皮膚ならば水風呂でなくお湯でいい。湯船に浸かることが目的ならば。
だが熱を通さないかもしれない皮膚ならサウナの15分は一体なんなのだ。
というか熱を通さないかもしれない皮膚とはなんなのだ。
話しを戻そう。
熱を通すとして、達人に感覚は無いのか。
感覚は我々ホモサピエンスが獲得した非常に繊細な反応であり、この非常に複雑で繊細な反応によって豊かな暮らしを獲得してきた。
その歴史を変えてしまう人間なのか?
たまに達人は水風呂にも入る。その時初めて達人の声を聞いた。
ひょおーー、つめてぇーーー。
冷感はあんのかい。
冷感はあんのかい。
魔法瓶みたいなおっさん。
冷感はあんのかい。
誠に残念ながら達人に冷感はあった。
達人に冷感はあったがちなみにこの話にオチはない。
なにが悪い。
ただ小さい爺さんの入浴を実況したまでだ。
ジェントルマンはオチなどつけない。
ジェントルマンはそこに佇んでいるだけでいいのだ。
ちなみに蛇足なのだが、
達人のイチモツは蛇ほどにデカイ。
(オチではありません蛇足です)
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