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殺菌

変えようという気概もない傀儡ばかりが、取り仕切る老いた国家、末期的に狂っていることにすら、気付かない市民たちの牢獄、暗澹とした空気に映える、利己的な傷痕、ランダムに現れる意味合いにより、不健康で、不健全になってしまった街並み、悲しみすら、高く売れる時代だ、何も正しくないから、正義マンが跳梁跋扈し、憎しみを武器に、ルサンチマンをくすぐるようなやり口で、誰かの成功の、足を引っ張るばかりで、逼迫した苦しみの数や、澱んだ思念が蠢く、粛清の世や、有する価値に、偏った思想や、複製された理念や、太鼓の答えを、未だに乱用し、手懐けられてしまった私たちの幸福などを謳い文句に、騙されてしまうだけの、形あるものの終わりや、諸々の末路、痺れるような愛と、夜中の配合と、定めもなく踊る朝焼けや靄、不可能も、可能にするのが、生きるということであるし、有無や、湿原の雨や、くたびれた花、破壊的な落伍者や、惨憺たる日々、不屈の精神や、不潔な敬神、世界という監獄などなどが、フレキシブルに摩擦を繰り返し、立体的なものや、時間の矢、退廃的な呪詛を繰り返すボードレールの怨霊や、ジレンマが肥大して、窓を突き破り、超巨大な意思が抱える誇大妄想や、こじれる後先に生まれる規約、期待を孕んだ箱庭の中での君や私、わずらわしい意思が虐げる未来や、健気な理想、流動的な規制の後に迫る動機、高次元から降り注ぐ言葉や文字、未熟な理論が、やがて、世界を覆い尽くし、世界に黒い雨を降らす頃、確かな愛も、足枷に変わり、たどたどしい意志は、正解を見失い、未熟な素粒子や、星のカーペットや、個人的な意見や、いびつな信念が、過渡期を迎え、蒸発する前に書き換える未来。

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