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齧る

二度と来ないその恋も擡げた、春は磊落、砕けた音符や、オフラインのままの君、豊かさの演奏であふれて、道筋も適当で、出来合いの真理を崇める人々の群れ、森羅万象に備わる独善的な手法に毒される前に、健気に飛び越える値やら、愛玩やら、相対するものなどなどが、絶えず衝突し、互いの形が無くなるまで、ただただ、ぶつかり合うことでしか、その存在の確かさという、足枷から逃れられずに、引き摺る足が、退廃的な街並みを通り抜け、こだまする悪意から逃れて、剥がれ落ちる権威や権利や、原理的な理解を求めるだけの、過ちをに縋る君たちのエゴ、強情やら、即席の理由なんかにより、混濁していく意識は、異物感を抱えながら、暗澹としていく先々で、大衆的な苦しみを利用し、誰かを煽り、自らの存在というものの、軽薄さに迫害され、排斥される悲しみの海に沈み込む水母たちの贖い、陰鬱な消毒を繰り返す放課後、継承された悪趣味な真理、規制されるための過ちを製造し続ける工場で働く人たちのためのサイレンが鳴り響き、硬直している精神にお湯をかけて、また、突き進むことにしたんだ、と、投影される憎しみやら悲しみに間引きされた動植物、耽溺を繰り返す人々の洪水、攻撃のタクトを振る焦燥感に囚われた異空間の子供たち、直立不動の高尚さに迫る荘厳な孤独。君は依然として、愛されるべき何者か、なのだ。

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