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銀河

瑣末な深夜にまどろむ過程や、余韻に停泊する船や、不燃物をかき集めて出来た真理を崇める、やわな体や、しなやかな朝、散漫な予定に絡みつくタコの足や、退廃的な人格否定や、すべての罪を、可視化するための取引や、悲観的な観点や、転換期を迎えるための裁きを繰り返す神、過ちばかりの私たちの中の怪獣を育てる痩せた母たち、正気も損なわれ、煩わしい業務の果てに、知り合った君たちの恋人、研鑽し続ける先々では、磨耗し切った精神の残骸が、転がるばかりである、と小説の中で芽生えた自我が、あらゆる曖昧さを、破壊するための、軋轢を繰り返しては、体裁などを保つために、咎めるばかりの日々、備蓄する苦悩の中では、何も響かない事ばかりであると、うなだれる陰鬱な人々、貧寒な理想や、躍動感も、感動もない関連性にふやけていく曖昧な欠如、増幅していく面影を切り取る不確かな要因や、形状すらも曖昧で、過ちをうやむやにしては、未熟に孕んだ言葉が、新たな子を産むころには、孤独感なんかも解消され、ささやかな幸せなんかの対価を求めては、元々あった幸せにすら、気付かずに、些細なことで、争ってばかりいる毎日に食い込む値や、挫けてばかりいる井蛙な人や、比率や引き合いや、打算的な奴らのもつれ、度重なる苦しみを、繰り返しクラッキングしては、征服欲を加速させ、今までの出来事をデータ化して、脳内で移し替えらる記憶を、新たな体に移行させ、機械的な体の快適さに、敷衍していく忌々しい意識から超越するための、歌声が、脳内で反響し続けていく。

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