懈怠
飢えた朝に肥大化する可能世界、服従する度に加速する過ちのコード、分裂して行く意識に寄り添う価値観のようなものすら、ファシズムにより左右され、倫理観を可視化するための、絶え間ない犠牲の後片付けを済ませ、荘厳な意味から吐き出される惰性な罪、タ過ちの最中で黄昏れる君の泡沫や、疲憊するだけの真理を崇める君たちの欠如や、後頭葉を刺激する視覚野や、愛憎に狂う人々の顛末、あらゆる奇跡の配下になっては、怠惰なナショナリズムにより、空疎な自分を癒しては、退廃的な律動や、センチメンタルな枷、などなどにより、修復されて行くケロイド化した精神の翅、ねつ造され続けて来た恋の行方や、想念に噛み付くネズミたち、対価を求めては、ただひたすらに病理の最中を泳ぐシンデレラたちは、サイズの合わないガラスの靴を、無理矢理に履いては、ニセモノの王子を愛したふりをして、自らの価値を求めるが故に、自らを騙し続けるような、つたない結婚生活の中では、清潔感も保てずに、ただなんとなく謳われて来た幸せのようなものにより、複製され続けて来た普遍性から、逸脱する事もできずに、他人の目を気にするがあまりに、自らを苦しめる事こそが、この、社会などと名付けられ、重複する正しさこそが、絶えず姑息な過ちを生み出すのにも関わらず、たちまちに現れる共存共栄などという、胡散臭い正しさを強制されては、絶対的に正しいなどという幻想に捕まってしまい、全くの正しさが、アイロニーなどをを生み出し、今に君の意思を踏み台にしてまで、正しさなどを押し付けては、自らの過ちにすら気付かずに、誰彼構わずに、否定する事が、正しいなどという誤りにすら、気付けずにいる。