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超出力の風を作り出す災いを謳う祈祷師たちや、互いを責め立てるだけの、フラクタルな補完、確かな正義だけが、愛を語る資格があるわけであるし、そのわけをも、隔てるのが、愛でもあるし、その愛とは、不確かなままであるし、その不確かさの中で、必死にあらがい続けても、叶わぬものばかりであるし、あてがわれた罪なんかに左右され、それが普通などと、責め立てられる内に、皆は亡霊か魑魅魍魎かなんかになり、似合わぬ価値なんかを抱えては、愛のためだとかと嘯いては、何かを奪ったり、求めるばかりの愛が、誰かを利用し、理性すらもなく、ただ、奪い合うだけの末路が、戦争なんかを生み出し、ただ、破壊するためだけに、愛を利用し、加速する戦乱、戦火の中を彷徨う親を亡くした子供たち、食洗機の中で眠る皿たち、窮屈そうな机の上で踊る朝食、境界線を生み出すマンションの部屋の間隔、睡魔に吸い込まれた主婦たちや、対価を求め、ひた走る男たちの共同体、感覚すら失った夏の太陽が、ビリビリと皮膚に伝い、虹色の結末を出迎えては、手懐けられる事なく、自己弁護に勤しみ、保身のために、絶えず裏切り嘯き、正常性バイアスに取り憑かれたケモノたちが、走り回る老朽化した商店街や、蓋然性の中でもがく確率や、恒常的な憎しみや、普遍的なものの綻び、滅びを謳う呪術師の群れや、哲学的な幼少期により、罪に隔てられず、善悪に隔てられずに、ずっと自己判断で生きて来たから、勝手気ままで適当なままでいて、ままならぬから、間違いもあるが、当たり前なんて事に騙されずに、困難ですら、困難に思わずに、今に立ち向かい、立場なんてものも、気にした事もないから、怒られたって平気だし、出し抜く事も考えずに、なるべく無欲でいて、いたずらに何かを求めたりもしないで、静かに我慢したり、我慢できなく破綻したり、支配されず、支配する事もなく、大らかに、ただ、泳いだり、浮かんだりしている。

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