夜の感触

こんなに簡単に生まれては、簡単に消え去る命、順繰り迫る祈りやら、闊歩するロバや、足下に擦り寄る野良猫や、恋人たちが残した冷めたコーヒー、貧寒な遺伝子や、あつらえられたイデオロギーに、簡易的な連帯感、一貫した怒りやら、歪な信念やら、無神経な連中やらがひっきりなしに交互し、公園では、饐えた香りのする花や木々や、痩せた虫たちや、メシアや、酩酊する犬などなどの、波動のようなもので気持ち悪くなるし、馴れ合うほどに老化するし、拙い願いが赤く腫れ上がり、痛そうにしているし、苛立つ思いが蔓延り、今に最終戦争を生み出すニセモノの神として騙る自我が暴政を生み出す。「支配されたり、指定されることに、喜びを感じやすい国民性を利用して、次々に悪や正義を見つけては、システマチックに悪や正義を演じるんだから、何か差異や中庸すらなく、偏った思いが、誰かを傷つけたり、批判したり、集団心理により、攻撃性が増した人による、必要以上に執拗な攻撃の後、残るのは、後悔よりも、何か次の獲物を探し、枯渇する自分を抑えきれずに、快楽的に暴走し、頭の中で加速するドーパミンの虜になり、コントロールを失う。」と騙る自己との対立を続け、自らのエゴのために、蹴り落とすのだよ、ボーイと語りかけるAIたち、あらゆる偏屈に噛み付く犬として、埃だらけの書物を片手に、何かシリアスさを演じながら、長いだけの日々に、いろどりを与える。