分離
全ては、分岐して、新たな地点を探し、新たない物語を再開する。そのような、繰り返しの後に敷衍する事実も、次々にすり替えられ、すり替わり、あたかも、新たな人生を進むかのように、感じているという勘違いが、枝分かれし、無限大に広がる可能性は、収束すべき地点を持たずに、次々に分裂していく可能性が、やがて、カオスを生み出し、巨大なブラックホールを、自己の中に作り出す。亜空間を彷徨う、プリミティブなカラスの大群、群像にとろけるエゴに停泊する豪華客船、前衛的な胎動で揺らぐ赤子こそが、宇宙の始まりであるのだ、と厭世観を引き裂く猫の爪、倒錯する残虐な天使たちのコードを解き明かし、永遠に備わる陰影や、たちまちに溢れる恋や、たちまちに敷衍していく、思いの波形や、経過していく予感に昇華していく動機や、道理に反し、かかずらうだけの瞬間に現れる価値観やら、勘違いばかりの君が、探知する苦悩にすり寄る、孤独な君、こじつけられた罪に備わる、時間的な束縛や、凡庸な幸に集うネズミや、かじかむ手を引っ張る、彼女たちのネイル、万世を嬲る時折の予感、あいまいな互換性や性差、マニュアルに従うだけの、生活の中で、束縛されるばかりの私たちは、所詮は、ゲーム的なものの中で、操作され、絶対的に決められた物事の範囲の中でしか、生きられないように仕向けられ、絶対的に決めつけられたものの中で、正しさなんか、見つけられるはずもないのに、自らの正義なんかを、押し付けてばかりいるし、老朽化した観念が、今にも崩れそうだし、打算的な君たちの秘密なんかを、守りたくもないし、関わりたくもない。