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拘束

欲張りな君の波形、捩れる次元や、時間の狭間で、うつむく君の焦燥感、家庭的で、狭小な街から抜け出し、惰性で引き延ばした命が蠢く現在、アイロニーが飛び交う分裂した午後、磔にされた青春が、解剖されているのを、眺める君の寂寞に備わる幼稚な答え、恒久的な憎しみの数々、カスタムされた面影、所有物や派生するものが氾濫する物語、合併症に苦しむ市民たち、それでも、搾取するのが、この、忌々しい答えを押し付けて来るだけの、政府という不潔な要塞、耽溺を繰り返しては、利己的な答えにより、成立する世界などに、何の正しさがあるのかと、宥める隙間や、和む面影、たどたどしい言語、偶然を食べ尽くす虚空、再現される苦悩や、現れる疎外感が敷衍して、空白を埋め尽くす純粋な黒や、浪費家たちが蠢く刹那、電子的な悔悟を促すAIたちの反乱、濫觴したものから生える気配や、背景を埋め尽くす大量のメタファー、対比されるほどに、増して行く退嬰的なものから、儀式的な靄や、踊りを模倣する鳥たち、大義名分なんてものは、意識の障壁になるのだから、ニセモノの価値により、快活さを失い、今に引き摺るものが、もたらす慈しみのようなものすら、感じられなくなるまでに、虐め尽くした身体から生えるキノコや、暗澹とした余韻がひけらかす鬱鬱としたものを加速させ、価値観には、足枷をつけて、拙く安易な答えにより、締め出されてしまった君たちの心象をも、侵食して来る黒いものが、君を侵食し尽くした辺りから、本質や真実などは、ねじ曲がり、怠惰な愛が観測する愛しているという理由を弄るほどに、愛は、愛から掛け離れて行くのだよと、嘯きながら、ひたすらに、はしたないのが、この、命というものであり、どんなに綺麗にしてようが、汚れてしまうだけである。

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