遠く
遠い夜空に咲く花、汗の色に混ざる空の端、耽溺を繰り返す利己的なカエルたちや、浄化されるための歌声の雨に濡れ、倫理観を司る、カーストの天国では、奴隷が何だのと、うるさく付きまとうだけであるし、あらがうほどに、食い込む憎しみや苦しみの数や、壮年を噛みちぎる、憂鬱な牙や、規制されるだけの毎日に現れる、無尽蔵な思いの相続や、刹那にからまる動機が、陰鬱な衝動を乗り越え、確かな思いにしがみつき、主体性を構築するための、訓育による波形や、軽薄な理想を構築しては、蓄積する憎しみやらに擦り寄り、遠退く過程が、経過する思いを苛み、未熟な道理を盾にしたり、支配的な奴らが謳う物語の住処や、公園での、幼稚な粛清を眺める神の目を借りた私の、起伏を徘徊する人々の、動機なんかを餌にして、突き進むモグラたちの爪、中性子星の中を泳ぐ、凡庸な価値の隙間、輪唱し続ける動機を撹乱しては、忿懣なんかをこぼす奴らの想起、機械的で、悪趣味な規約なんかを率いる詐欺師たちの、軽薄な契約を終える魂、たちまちに敷衍する脅威などを駆逐し、クリシュナが踊る午後、平静を謳う欠如した思いの儚さ、重用される面影や、迎撃される未練がましい終わり際、抑制されるだけの毎日から超越して、厭世観なんかに騙されずに、ただただ、今を愛することに務め、今に進化を遂げる。